である。「融」の字をつけたのは彼があらゆるものを融かす高熱の神であることを示したかったのだろう。でもこれが印欧語族の間ではゲルマン祖語の「*jungaz(若い)」になってしまったと考える。祝融は「ヤング・デーヴァ」とか「デーヴァ・ジュニア」と呼ばれるようになってしまったのだ。おそらく日本語ではこれを更に意訳して「'''別雷神'''」と呼んだと思われる。だから、'''「別雷神」とは蚩尤のこと'''といえる。
纏めると、'''神としての饕餮'''は「バロン・ダロン神話」に出てくるような「火雷神」で河姆渡よりも前の文化では2柱の男性神だったと思われる。現在の中国神話でいうところの'''炎帝と黄帝'''に相当する。その'''子神とされたのが蚩尤'''であり、ダロン・チャンヤンと「ほぼ同じ神」である。ただし、時代が下り、神話が各地に拡散するにつれて、饕餮と蚩尤の地位が入れ替わったり、交錯してしまった場合があるため、両者を完全に分けて定義することは難しいと感じる。殷周の青銅器に見られる獣神面紋、いわゆる'''「饕餮紋」は蚩尤(祝融)の面'''と考える。黄河文明の祭器だから、祝融とすることが妥当かと思う。性質は'''火雷神の子神の火神か太陽神'''だと考える。地上の「皇帝」は彼の代理人とされたのだろう。そもそも'''「皇」という漢字は頭上に「日」をいただく王のこと'''とその形にある。
== 概要 ==