== ヌアザの剣 ==
ダーナ神族がアイルランドに持ち込んだ四つの宝のうちの一つに「剣」が数えられる。この剣はヌアザの物であり、フィンディアス<ref>Findias.校訂本二ではフィニアス(Finnias)。</ref>という都市からもたらされた、とされることが多い<ref>「剣」はルーの物であり、ゴリアスからもたらされたとする異聞が韻文に残されている。{{harv|「剣」はルーの物であり、ゴリアスからもたらされたとする異聞が韻文に残されている。(harv, Macalister|, 1941|pages=250, p250-251}}251)[https://archive.org/stream/leborgablare04macauoft#page/250/mode/2up]</ref>。「何者もこの剣から逃れることはできず、一度鞘から抜かれればこれを耐える者はいなかった」とされるが<ref>{{harvnb|Macalister|(Macalister, 1941|pages=106, p106-107}}107),¶305. [https://archive.org/stream/leborgablare04macauoft#page/106/mode/2up]<br />{{harvnb|Macalister|(Macalister, 1941|pages=144, p144-145}}145),¶325. [https://archive.org/stream/leborgablare04macauoft#page/144/mode/2up]<br />{{harvnb|Macalister|(Macalister, 1941|pages=168, p168-169}}169),¶357. [https://archive.org/stream/leborgablare04macauoft#page/168/mode/2up]<br />校訂本三は、この剣が持つ毒のために何者もこの剣から逃れることはできないとしている。</ref>、この謳い文句は『[[スノッリのエッダ]]』に登場するヘグニ王の剣、[[ダーインスレイヴ]]の物と酷似している。これはアイルランドとアイスランドの間で文化的交流があったことを示す、両地方の説話に共通したモチーフの一つであるという指摘がある{{sfn|、この謳い文句は『スノッリのエッダ』に登場するヘグニ王の剣、ダーインスレイヴの物と酷似している。これはアイルランドとアイスランドの間で文化的交流があったことを示す、両地方の説話に共通したモチーフの一つであるという指摘がある<ref>中央大学人文科学研究所|, 1991|pages=241, p241-243}}</ref>。
なおこの剣が『来寇の書』において固有の名で呼ばれることはなく、単に「(ヌアザの)剣」(claidhim)<ref>"cloidim","cloidheam","claideb"とも。</ref>とされる。