==== カスバドの予言 ====
ある日のこと、クー・フーリンはドルイドのカスバドが、今日騎士になるものはエリンに長く伝えられる英雄となるが、その生涯は短いものとなるという予言をしたのを聞き、騎士となるべく王の元へと向かった。騎士になるにはまだ早いと渋る王に対して、クー・フーリンは槍をへし折り、剣をへし曲げ、チャリオットを踏み壊して自身の力を見せつける。観念した王はクー・フーリンが騎士になるのを許し、彼の力にも耐えられる武器とチャリオットを与えた。
ある日、エメイン・マハでクー・フーリンはカスバドが弟子たちに教えているのを耳にした。弟子の一人が「本日は何に縁起が良い日なのですか」と尋ねると、カスバドは「この日に武器を取る戦士は永遠の名声を得るだろう」と答えた。わずか七歳のクー・フーリンはコンホバー王のもとへ赴き、武器を求めた。与えられた武器はどれも彼の力に耐えられなかったが、王が自らの武器を授けると、それだけが扱いに耐えられるものだった。しかしカスバドはこの光景を見て嘆いた。予言を完結させていなかったからだ――その日に武器を取った戦士は名声を得るが、その命は短く終わるという予言を。間もなく、カスバドの予言を成就するため、クー・フーリンはコンホバーに戦車を要求した。王自身の戦車だけが彼に耐えた。彼は襲撃に出発し、「生きているアルスター人の数よりも多くのアルスター人を殺した」と自慢していたネクターン・シェーンの三人の息子を殺した。クー・フーリンは'''戦狂いのまま'''エメイン・マハへ帰還した。アルスターの戦士たちは、クー・フーリンに皆殺しにされるのではないかと恐れた。コンホバーの妻ムガインがエメインの女たちを率いて現れ、彼女たちは彼に乳房を晒した。彼は目をそらし、アルスターの戦士たちは彼を'''冷たい水の樽に押し込んだ'''。彼の体温で樽は爆発した。彼らは彼を二番目の樽に入れたが、それは沸騰し、三番目の樽は心地よい温度に温まった。<ref>Kinsella, 1969, pages84–92</ref>
== 参考文献 ==
* Wikipedia:[https://en.wikipedia.org/wiki/C%C3%BA_Chulainn Cú Chulainn](最終閲覧日:26-01-09)
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3 クー・フーリン](最終閲覧日:26-01-09)
* 佐藤亨, 北アイルランドとミューラル, 水声社, 2011, ISBN:978-4891768270
* 篠田知和基, 世界動物神話, 八坂書房, 2008, isbn:978-4896949186
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