バロン・ダロン神話では、女性といえるものは、子供達を「生み直す母」ともいえるカボチャとバロンのみである。日本の高天原神話で天照大御神一家も主たる女性は[[伊邪那美命]]と天照大御神のみである。いずれも女神は二人登場するといえる。
バロン・ダロン神話では母であるカボチャは「亡くなった女神」と思われるので、「母神」でもあることから「[[燃やされた女神]]」と考える。バロンと[[ダロン]]は「亡くなった母」から生まれた子なのだ。バロンは水の中をさまようので、入水するまでは水に関連した「[[吊された女神]]」といえる。ただし、カボチャを介して「生まれ変わった」状態になり、大洪水後は多くの人類の母となるので「[[養母としての女神]]」に切り替わる。'''母親が亡くなった後に生まれた'''、という点はバロンと[[天照大御神]]で一致している。ただし、「死者から生まれた」という不吉めいた印象を避けるためもあってか、[[天照大御神]]は[[伊邪那岐命]]が単独で生んだことになっている。その天はギリシア神話のアテーナーの誕生に似る。
日本神話では母の[[伊邪那美命]]は火傷を負って亡くなるので「[[燃やされた女神]]」である。[[伊邪那美命]]は婚姻の際に「天の御柱」の周りを回る。これは「[[吊された女神]]」の要素である。そして彼女は再生せず、「黄泉の女神」として冥界にとどまる。一方、娘の[[天照大御神]]は岩戸に隠れるものの死ぬことはない。彼女は多くの神々の母、祖母となるのだから「[[養母としての女神]]」である。