ローマのウェスタ (Vesta)。カフカスのバトラズ(Batraz)、ワステルジュ(Wastyrdzhi)。ケルトのブリギッド(Brigit)。インドのヴァーユ(Vayu)、北欧のオーディン(Odin)、フレイア(Freyja)など。風神として現されることが多いが、そうでない場合もある。
== K-、C-、S-、H-、(I、(A-、I-、E-)など ==
K-、S-、H-の子音は、特に接頭語となった場合、互いに交通性がある場合がある。エジプトのクヌム(Khnum)、ギリシアのヘルメース(Hermes)、インドのハヌマーン(Hanuman)など。これらの子音が省略されると母音のみになる。フランス語では「H」の音を発音しないので「Hermes」と書いて「エルメス」と呼ぶように。I-、E-は「Il-」系の接頭語が縮まった場合の他、K-、S-、H-が省略された場合があると考える。
=== KK ===
エジプトのヘケト(Heget)、ギリシアのヘカテー(Hekatē)、ヘーラー(Hera)など。
=== KM ===
エジプトのクヌム(Khnum)、ギリシアのヘルメース(Hermes)、インドのハヌマーン(Hanuman)の他、ギリシアのクロノス(Cronus)、ヒッタイトのクマルビ(Kumarbi)など。エジプトのクヌム(Khnum)、メソポタミアのイナンナ(Inanna)、ヒッタイトのハンナハンナ(Ḫannaḫanna)、ギリシアのヘルメース(Hermes)、インドのハヌマーン(Hanuman)の他、ギリシアのクロノス(Cronus)、ヒッタイトのクマルビ(Kumarbi)など。
=== ST ===
エスタン(Estan)とはヒッタイトの太陽女神の名の一つである。英語版のwikipediaで、Estanという言葉を検索すると「-stan」というページが開かれる。「stan」とはペルシャ語で、「場所」や「国」を示す言葉で、その語源はインド・ヨーロッパ祖語に遡り、英語で「to stand」という意味なのだと記載されている。<ref>日本語で一番理解しやすい使用例としては、「ガソリンスタンド」とか「野球場のスタンド(観覧席)」なのではないだろうか。</ref>この言葉は中央アジアの多くの国の名前として、現在でも残されている(パキスタン、タジキスタン等)。
このようにみると、「Estan」とは、「Eの土地」という意味となる。「E」とはElとかIlの略で「神」と考える。エスタン(Estan)とは「神の座」という意味にでもなるのだろうか。このようにみると、「Estan」とは、「Eの土地」という意味となる。近い名にイスタヌ(Istanu)があるので、この場合の「E」は「K」が変化したものと考える。シュメールにおける大地と冥界の女神をキ(Ki)と呼ぶので、「キ女神の土地」とでもいう意味になるだろうか。これが太陽女神の名であるなら、シュメールのキもかつては太陽女神だったことが示唆されないだろうか。
== M-、N- ==