== 歴史 ==
始めて記録されたのは「山海経西山経」で、原文は以下の通りである。始めて記録されたのは「山海経西山経(前4世紀-3世紀頃)」で、原文は以下の通りである。
<blockquote>「又西三百里,曰阴山。浊浴之水出焉,而南流于番泽。其中多文贝,有兽焉,曰天狗,其状如狸而白首,其音如榴榴,可以御凶。」<br />
訳:さらに西へ三百里、陰山といい、濁浴の水ながれて南流し、蕃沢に注ぐ。水中に文ある貝が多い。獣がいる、その状は狸の如く、白い首、名は'''天狗'''。その声は榴榴のよう。凶をふせぐによろし(西山経、山海経、高馬三良訳、平凡社、1994、p42)。</blockquote>
中国の『史記』をはじめ『漢書』『晋書』には天狗の記事が載せられている。天狗は天から地上へと災禍をもたらす中国の『史記(前2世紀頃)』をはじめ『漢書』『晋書』には天狗の記事が載せられている。天狗は天から地上へと災禍をもたらす'''凶星'''として恐れられた。「史記・天官」には次のように記載されている。
<blockquote>「天狗狀如大奔星,有聲,其下止地類狗,所墮及炎火,望之如火光,炎炎沖天。」
訳:天狗星は状態が大流星のようで'''声がし'''、天上から下って地上に止まるときは、形が狗に似ている。墜ちるところを望むと火花のようで、炎々と天を衝くようである。天官書第五、史記I、小竹文夫他訳、筑摩世界文学大系、筑摩書房、1971、p164-165。これが現れると『その下の国では千里にわたって軍を破り、将を殺す』とある。</blockquote>