=== 獅子と猪 ===
エテオクレースとポリュネイケースはテーバイの王権について協議し、'''1年おきに2人が交互に治めることを決めた'''。初めの1年目はポリュネイケースが治め、エテオクレースは2年目だった、あるいは1年目がエテオクレースだったともいうが、いずれにしても、エテオクレースは1年が経過しても王権を渡そうとせず、ポリュネイケースを追放した。ポリュネイケースは'''ハルモニアーの首飾りと婚礼衣装'''を携えてアルゴスへ亡命した。を携えてアルゴスへ亡命した。ハルモニアーは系図の上ではポリュネイケースの5代前の先祖である。夫のカドモスとともにテーバイの最初の王と王妃となった、とされる。ハルモニアーとカドモスの結婚式には神々が参列し、アプロディーテーは、ハルモニアーに黄金の首飾りを贈ったという。アテーナーは黄金の上衣と一組の笛を贈った。ヘルメースは竪琴を贈った。アプロディーテーの首飾りはヘーパイストスが作ったもので、もともとゼウスがエウローペーに贈ったものだが、これを身につける者は、見る者が悩ましくなるほどの美しさが得られたという。アテーナーの上衣もまた、身につける者に神々しい気品を与えたという。
アルゴス王アドラーストスは、ある夜彼の王宮で戦う2人の男を見て驚いた。このときポリュネイケースは盾にテーバイの紋章である獅子の絵柄を、テューデウスは盾にカリュドーンを示す'''猪'''の絵柄を付けて戦っていたという。アドラーストスはかつてデルポイの神託により「娘たちを獅子と猪に嫁がせよ」と告げられたことを思い出し、ポリュネイケースに娘のアルゲイアーを、テューデウスに娘のデーイピュレーを娶せ、2人をそれぞれの祖国に戻すと約束した。まずポリュネイケースとの約束を果たすため、アドラーストスはアルゴス近隣にテーバイ攻めのための召集をかけた<ref>アポロドーロス、(Βιβλιοθήκη/Γ#Γ_6,1, 3巻6・1)。</ref>。