竹を燃やすことで、それまで話すことができなかった人類が話すことができるようになった、のは良いのだが、誰か重要な先祖を「'''竹になぞらえて焼き殺してしまった'''」のではないか、とうかがえる伝承であると思う。現世パート1で「種の家」が焼かれてしまったのと同じことを意味する伝承が、ここでもう1回語られているように思う<ref group="私注">しかし、竹に相談事をしたりしているのに、その一方で平気で燃やしてしまったりしている点については、やや「'''虫が良すぎるのではないか'''」という感がする。植物を擬人化するのではなく、'''人間を擬植物化'''して、話の残酷さを軽減し、人間が人間を殺すことについての良心の抵抗を減じさせるような神話は、個人的な感想ではあるが、管理人があまり好むところではない。</ref>。
七人の爺さんと、七人の婆さんのくだりは、社会が階層化して、人々をまとめるリーダーというか、管理職が登場したことを示すように思う。「七人」という数字から、このリーダー達が天の中心の「北斗七星」になぞらえて選ばれたことが分かる。七人の爺さんと、七人の婆さんのくだりは、社会が階層化して、人々をまとめるリーダーというか、管理職が登場したことを示すように思う。「七人」という数字から、このリーダー達が天の中心の「北斗七星」になぞらえて選ばれたことが分かる。「'''牛殺しの刀の管理'''」とはどのような意味だろうか。「'''牛'''」に「'''刀(勿)'''」と書いて「'''物'''」と読む。「'''物'''」とは元々「'''牛を殺す刀'''」のことだったのだ。日本では、武器を管理し、軍事力を担う氏族を「'''物部氏'''」といった。物部氏の拠点である奈良県の石上神宮からは、北斗信仰を思わせる七支刀が出土している。
== 私的注釈 ==