七人の爺さんと、七人の婆さんのくだりは、社会が階層化して、人々をまとめるリーダーというか、管理職が登場したことを示すように思う。「七人」という数字から、このリーダー達が天の中心の「北斗七星」になぞらえて選ばれたことが分かる。「'''牛殺しの刀の管理'''」とはどのような意味だろうか。「'''牛'''」に「'''刀(勿)'''」と書いて「'''物'''」と読む。「'''物'''」とは元々「'''牛を殺す刀'''」のことだったのだ。日本では、武器を管理し、軍事力を担う氏族を「'''物部氏'''」といった。物部氏の拠点である奈良県の石上神宮からは、北斗信仰を思わせる七支刀が出土している。
=== 水牛を屠殺する意味・コ蔵節 ===
'''コ蔵節'''は、ミャオ族の先祖を祭る水牛祭りとのことだ。水牛を屠殺して、牛をあの世に追い立て、'''牛に病を持ち去ってもらったり'''、村人の祖先への想いを運んでもらって、'''祖先が村を加護してくれるように'''祈り願うもののようだ。
== 私的注釈 ==