差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
2,603 バイト除去 、 2025年12月30日 (火) 05:22
== 私的考察 ==
[[五十猛神]]になぞらえれば、阿蘇(熊本)の神'''武五百建命健磐龍命'''(たけいおたけ)は'''「タケ(木)」+「五百」+「タケ(木)」'''となり、「500本の木の神」となり「タケ」が2つ重ねられているので、'''「木の神」であることを強調している'''のではないか、と思う。あるいは「そ」音と「お」音に交通があると仮定すれば、[[五十猛神]]と武五百建命は'''同じ神'''であるといえる、とも思う。そうすると、「林業の神」、「木工芸の神」等とされて、「子孫に祀られていない」とされる[[五十猛神]]と、多くの現存の氏族の先祖とされる武五百建命は、「同じ神」でありながら性質によって名前を少し変えている神である、ともいえる。武五百建命と[[五十猛神]]が同じ神であるとするならば、武五百建命は須佐之男の子孫でもある、と'''暗に示している'''ともいえる。では、神八井耳命とは何なのか、ということになる。(たけいわたつのみこと)との比較であるが、「同じ神」であるとすると、「イオ」と「イワ」という音には交通がある、ということになる、「タツ」、「タケ」、「タテ」も同様である。
=== 名前の類似性から ===
[[五十猛神]]、武五百建命、健磐龍命(別名阿蘇神)は名前の類似性から「同じ神」と考える。
* 須佐之男の子孫とみなす場合:[[五十猛神]]:妹神として大屋津姫命(オオヤツヒメノミコト)、枛津姫命(ツマツヒメノミコト)。
* 信濃国造とみなす場合([[神八井耳命]]の子孫):武五百建命:妻は会津比売神(カイヅヒメノミコト/アイヅヒメノミコト)。
* 阿蘇国造とみなす場合([[神八井耳命]]の子孫):健磐龍命:妻は阿蘇比咩命。
と分けているだけではないだろうか。
その前に、阿蘇(熊本)の神妻神の名を見ると、特に会津比売神と阿蘇比咩命は似た名に見える。信濃国造と阿蘇国造は夫婦揃って「同じ神」とみなして良いのではないか、と考える。また健磐龍命は「阿蘇神」とも言われており、「'''健磐龍命妻の名を拝借する傾向'''(たけいわたつのみこと)との比較であるが、「同じ神」であるとすると、「イオ」と「イワ」という音には交通がある、ということになる、「タツ」、「タケ」、「タテ」も同様である。阿蘇(あそ)という言葉を「ア(接頭辞)」+「ソ」とすると、「ソ」は何なのか、ということになるであろう。武五百建命は須々木水神社に祀られている。「須々木」とは古語で「進木(すすき、あるいはすすぎ)」と言われた「'''杉'''」のことと思われる。「スギ」という言葉が「ス(ス)」+「キ」に分けられるのであれば、「阿蘇」の「蘇(ソ)」は「ス」と交通がある音で「杉」のことと指すとは受け取れないだろうか。「スギ」という言葉の内「ギ(キ)」が略されている。「阿蘇」という言葉は、いわば「御(お)杉」という意味ではないだろうか。熊本県は少なくとも中世にまで遡って植林が行われ、林業のための木が植えられたことが分かっている。[[五十猛神]]は自然木の神というよりは林業のための植林の神といえ、[[五十猛神]]、武五百建命、健磐龍命(別名阿蘇神)がいずれも名前が同じ神であるとすれば、これらはまた「植林の神」、主として「杉の神」として性質も共通している可能性が高く、名前の点からも性質の点からも「'''同じ神'''」と結論づけて良いのではないだろうか。とすれば、[[五十猛神]]の子孫が信濃国造でもあり、阿蘇国造でもある、といえる。」があるように思う。
これらの神々の名にみえる「津(ツ)」とは、「雷」や「火山」を意味すると考える。西欧の雷神に例えばギリシアの雷神ゼウス(Zeus)のように「TB」の子音が多いことと関連するのではないだろうか。賀茂氏の祖神・阿遅鉏高日子根(アヂスキタカヒコネ)は「ヂ」音のつく雷神である。富士山の女神は神阿多都比売(かむあたつひめ)と「都(ツ)」音がつく火山の女神である。阿蘇比咩命の女神も当然阿蘇山という火山の女神の性質を持つであろう。
また神名における「す」や「そ」が「'''杉'''」を示すものであるならば、「'''須佐之男'''(すさのお)」とは、「'''杉の男'''」という意味である、と言えないだろうか。木の神であり、男神である。「'''杉の木'''」が「伊弉諾の三貴子」として太陽(天照大神)、月(月夜見)と並び立つ神である、ということから古代の日本人がいかに杉の木を重要視していたのかが分かる。ただ、「杉の木」は木工芸の神とも近しい関係にあり、ただ生えているだけでは人間にとって意味がない、といえる。切り倒して加工し、柱や材木、木工芸品に加工してこそ、意味をなしてくるものである。すなわち、杉の木は「'''切り倒して死んだもの'''」でないと意味がない。人の役に立つように加工されてこそ、その価値は生きてくる。また、優れた木工芸の技術を縄文系の人々が最初から有していた、とは考えにくいため、須佐之男は'''弥生の人々の神'''、といえるであろう。そして、「'''死んでこそ'''」意味のある神でもある。須佐之男は死んで役に立つ物(柱、木工芸品など)に生まれ変わることもあるが、必要のない細かな枝葉は'''ゴミ'''であって「'''死んだままのもの'''」、すなわち「'''黄泉の国の物'''」といえる。そのため、神話的には、須佐之男は「'''再生の神'''」でもあり「'''死霊'''」でもある、ということになるのではあるまいか。そして、そのような性質は、同じ系統の神であるこのように考えると[[五十猛神]]、武五百建命、健磐龍命(別名阿蘇神)にも共通している、といえるのではないか。の「イソ」も雷神や火山神の意味を持つと思われる。
=== 「岩」の神としての性質と名字 =妻の名から見る類似性 ==「イソタケル」の「イソ」は「磯」の意のようにも取れる。'''磯'''(いそ)あるいは'''磯浜'''(いそはま)とは、'''岩石海岸'''のこと<ref name="sekaidaihyakka">『世界大百科事典』第二版「磯」</ref>。あるいは岩で構成された岩石(海食崖)海岸と、溶岩が火山から海岸線まで流れ出て出来た火山海岸の総称である<ref name="ishikawa">石川の自然 第20集 , https://www.ishikawa-c.ed.jp/rika/kiyou/kiyou20.pdf , 石川県教育センター , 2021年9月23日 , pages:1-2</ref>。健磐龍命については、名前に「磐」がついているのだから、磐や石との関連が示唆される。ということは、武五百建命の「五百(いお)」も「いわ」や「水神あるいは天候神の一種と思われる[[天押雲根命]]は、[[出早比売命]]が妻神とされる。妻神が「イツ」、「イヅ」などとなる女神群の一つならば、[[天押雲根命]]は[[五十猛神]]、須佐之男などと「'''いわお(巌)同じ神'''」を示す可能性がある。また、様々な木々が須佐之男の体から生えたものである、という神話があるのだから、須佐之男の本態は「岩や地面のようなもの」とみなすことが可能かもしれない。」といえる。こう考えると須佐之男・[[阿遅鉏高日子根神]]には天候神としての性質もあると思われる。
=== 性質の類似性 ===
武五百建命は須々木水神社に祀られている。「須々木」とは古語で「進木(すすき、あるいはすすぎ)」と言われた「'''杉'''」のことと思われる。杉の木に関連が深い神とされているのだろう。須佐之男は「進男」など「進」という字が名に当てられることがあり、これも「木(杉)の神」を示すと考える。子神とされる[[五十猛神]]にも「木の神」としての性質がある。父と子で性質が被ることから、[[五十猛神]]に雷神・火山神としての性質があったのであれば、'''須佐之男も同様'''であることが推察される。須佐之男と[[五十猛神]]は父子で同一のものを指すような関係と考える。須佐之男がより「天の高位の神」に近いのに対して、[[五十猛神]]は「人間の中に存在する神」としての性質が強いのだろう。同じ神と思われる武五百建命、健磐龍命は神話的な存在であっても、「人の先祖」とされており、須佐之男よりもより人間に近い神々である。
「タケ」や「タテ」に象徴される神々に「岩」としての声質も含まれている場合でも、更にそこに水神の性質も加えられている可能性がある。「岩」としての性質に水神の性質が加われば、そこから派生した名字には「岩井」や「石井」というものがあり得る。「タテ(木)」から派生した名字には、武五百建命の子孫の一家系である武井氏や武居氏がいる。また、須佐之男は「子供のように泣きわめく神」とされているが、[[阿遅鉏高日子根神]]も「泣く声が大きかった」と言われる神である。おそらく、性質から[[阿遅鉏高日子根神]]と須佐之男は「同じ神」であって、特に賀茂氏の祖神とするときに[[阿遅鉏高日子根神]]とし、皇祖神とするときに須佐之男として区別しているのではないだろうか。
また、神社や神や氏族の名前、地名等における「さ」行の音が「杉」を示すものだとすると、「清水」という言葉は「し(杉)」+「みず」であって、杉と水の神から派生した名字であることが窺える。京都には「石清水」という地名があるが、これを「いわ」+「し(杉)」+「みず」とすれば、岩と杉と水の神から派生した地名と考えられ、性質の意味するところとしては「武五百建」とほぼ同じ、ということになる。とすれば、'''須佐之男・[[阿遅鉏高日子根神]]・武五百建命は「同一の神」'''であって系譜を変える際など、目的に合わせてその名を変えて使用しているだけ、といえるのではないだろうか。しかし、'''名や性質を似せることで、元は「同じ神」であることを暗示している'''と考える。
=== 「伊豆」系の言葉との関連性 ===「阿蘇」という言葉が「あ(接頭語)」+「そ(杉)」という意味であるならば、「伊豆」という言葉はどうなのだろうか。伊豆とは地名であるが、諏訪神の子神として出早雄命(いずはやおのみこと)や、会津比売命(かいづひめのみこと/あいづひめのみこと)がいる。妻神の名は、会津比売神、阿蘇比咩命から推察するに「アジ」「アヅ」やこれらを変形させた名前が、共通してあったのではないだろうか。それが「原須佐之男」ともいうべき、様々な神に分解される前の須佐之男の妻神の名だったと考える。夫婦揃って「アヂ」や「アヅ」神という名をもっていたのだろう。
阿遅鉏高日子根神(あじすきたかひこねのかみ)という神がいる。賀茂氏の祖とされる神である。この名は「あ」+「じすき(すすき)」+「タカヒコネ」に分けられる、と考える。杉の木の背の高い様を示した名前といえる。伊豆や出早雄命の「いず」とは、「あ」(接頭語)+「じすき(すすき)」であると思う。また性質や須佐之男に関する神話から、同類の神々は「'''[[祝融型神]]'''」と考える。
== 祀る神社 ==
== 関連項目 ==
* [[五十猛神]]:武五百建命と同一の神
* [[会津比売神]]:妻神である。
== 参考文献 ==
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%8D%81%E7%8C%9B%E7%A5%9E 五十猛神](最終閲覧日:25-12-29)* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E7%A3%AF 磯90%E9%BE%8D%E5%91%BD 健磐龍命](最終閲覧日:22(最終閲覧日:25-0612-28)29)
== 参照 ==
{{DEFAULTSORT:たけいおたけのみこと}}
[[Category:日本神話]]
[[Category:国造]][[Category:男神]][[Category:植物神]][[Category:水神祝融型神]]
[[Category:金刺氏]]
[[Category:多氏]][[Category:木と戦う神諏訪系]]

案内メニュー