鳴女

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鳴女ナキメは、日本神話に登場する雉の女神。天若日子に射殺される。

富山県南砺市(旧福光町)高宮にある比賣神社、祭神は下照姫比賣は雉大明神とも呼ばれ、雉子は下照姫比賣の使者とされている[1]

神話[編集]

葦原中国を平定するに当たって、遣わされた天之菩卑能命(アメノホヒ)が3年たっても戻って来ないので、次に天若日子が遣わされた。

しかし、天若日子は大国主神の娘下光比売命(シタテルヒメ)と結婚し、葦原中国を得ようと企んで8年たっても高天原に戻らなかった。そこで天照大御神高御産巣日神(タカミムスビ)は雉の鳴女(ナキメ)を遣して戻ってこない理由を尋ねさせた。すると、その声を聴いた天佐具売(アメノサグメ)が、不吉な鳥だから射殺すようにと天若日子に勧め、彼は遣わされた時に高皇産霊神から与えられた弓矢(天羽々矢天之麻迦古弓)で雉を射抜いた。

私的解説[編集]

鳴女というのは「射落とされる神」なので、これは射日神話の崩れた話で、彼女は「射落とされた太陽」のことを指すと考える。


ローマ神話にはラールンダという下位の女神がおり、口が禍して殺される。天照大御神下光比売命ラールンダのように「罰を受ける女神」として暗喩されることは、彼らの地位を「低い女神」へと移行させる操作の手法であるようにも思う。天照大御神天若日子の矢で簡単に殺されるようであれば、その地位は天若日子よりも「低い」と言わざるを得ないからである。

また、内容の類似性から、ラールンダが鳴女のモデルである可能性があるように思う。

関連項目[編集]

  • 天照大御神:鳴女の上位の女神であり、同じ女神といえる。
  • 下光比売命:鳴女と同じ女神といえる。
  • ラールンダ:ローマ神話。おしゃべりが原因で殺された女神。「見猿、言わ猿、聞か猿」の原型と言えそうな神話。

私的注釈[編集]

  1. 比賣神社、境内内由緒書きより。