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893 バイト追加 、 2026年3月12日 (木)
日本神話ではどうなのかというと、そもそも神々は「人類全体の祖」とは言いがたいのだが、国土を[[伊邪那岐命]]と[[伊邪那美命]]が造った、とされた時点では[[伊邪那美命]]はまだ生きていたので、台湾の伝承と比較すれば、日本神話の方が[[ミャオ族]]の神話に近い、といえるのではないだろうか。[[伊邪那美命]]が息子神に「焼き殺された」という神話も保存されており、[[ミャオ族]]の神話よりも[[大渓文化]]以前の神話の形式が残されているのではないだろうか。
 
まとめれば、
* [[ミャオ族]]神話:人類は生きている母親から生まれた。(母親の死因は不明。)
* 台湾原住民+啓神話:人類は死んだ母親から生まれた。
* 日本神話:人類は生きた母親から生まれた。母親は焼き殺された。(ただし、焼き殺したのは[[太昊型神]]である息子神から、'''[[非太昊型神]]を息子神に変更したもの'''に書き換えている。)
となる。ともかく、[[太昊型神]]の地位が高くなるにつれて、[[太昊型神]]([[ミャオ族]]の[[バロン]]、[[アペ・コペン]]、[[チャンヤン]]、日本神話の[[須佐之男]]、別雷神)が母殺しであったことを隠蔽する傾向が非常に強くなるように思う。そして逆に彼らは母親や父親を「生き返らせる神」へと変化していくのだ。
また「母神」が[[ヒョウタン]]や蝶だったり、「父神」が使役神である[[イヌ|犬]]神であったりと、例外はあるが[[ミャオ族]]の神話では神々は比較的「人の姿」を取ることが多いと感じる。それに比べると、パイワン族の先祖は明確に「蛇神」であるし、図像を見る限り、足が六本あって「触覚のある昆虫」のようにも見え、「人ではないトーテム」の姿が強調されているように感じる。台湾外のオーストロネシア語族に多く見られる「[[虹蛇]]」という存在も人型とは言い難い。日本神話では、記紀神話で明確に[[イヌ|犬]]型なのは出雲神話の[[イヌ|犬]]神くらいであって、人の先祖とされる神々の大部分は「人型」である。この点も日本神話は、台湾原住民の神話よりは[[ミャオ族]]の神話に近いのではないだろうか。

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