== 私的考察 ==
アペ・コペンとは名前から見て、中国神話の[[夸父]]に相当する神と考える。おそらく「コペン」という名からみて、彼のトーテムは「[[イヌ|犬]]」と「[[カエル]]」であろう。'''[[太昊型神]]'''の父親型といえる。 雷神とは「兄弟分」とされているが、後述する壮族の伝承のように「息子」である方が正しいと考える。ただし、広く他の伝承から推察するに、'''[[太昊型神]]'''は「前世と後世」という概念を伴う場合があり、「'''前世で妻と間男に殺されて、彼らの子供に生まれ変わる'''」という内容である。アペ・コペンを「前世」の姿ととらえれば、バロンとダロンはむしろ、「間男と妻(カボチャ)」の子供といえると考えるが、「ダロンの前世」の姿でもあるといえる。ミャオ族は生物学的な「父」ではなく、「息子の前世」を「父」として採用し、神話にしたのだろう。「前世」で対立したのは「間男」であるので、バロン・ダロン神話において、「間男」に相当するのは「雷公」であるといえる。雷光とアペ。コペンの関係は、* 前世を優先すれば敵対者* 後世を優先すれば父と子ということになる。家族関係は本来* 雷公(祖父)・カボチャ(妻)→アペ・コペン(息子)→その子供達バロン・ダロンというべきかもしれない。アペ・コペンの妻が明確に表されないのは、妻(前世優先)とすべきか母(後世優先)とすべきかで物語が揺れてしまうからで、植物神として存在をぼかしているのだろう。
== ミャオ族伝承 ==