蚩尤が「兵主神」となった起源は、苗族のチャンヤンが「7人の牛を屠殺する刀を管理する男性を定めた」とされる神話であると考える。「牛を屠殺する刀」とは「武器」の暗喩であって、要はこれは軍隊のことでもあるし、武器の製造・管理のことも含まれているのだろう。そうやって兵士と武器の「主人」となるからこそ「兵主神」といえるのではないだろうか。そして、もしこれが母系の文化の時代から定められていたとしたら、トップは女性であったかもしれないが、実際に兵士となるのは男性だったと考える。だから、蚩尤が「兵主神」の地位を「魃女神」と入れ替えていたとしても、その下で働く兵士はどちらも男性だったはずだ。「BT」の子音を持つ神の男性化は、「'''総司令官は女性かもしれないけれども、各軍団の軍団長はそれぞれ男性である。'''」ということから始まったのではないか、と想像する。母系社会の中での、中間管理職的な「'''下位の男性神'''」の誕生と言える。そして、彼が軍団の細かな祭祀の祭祀者ともなり得ただろう。
「BT」の神の起源は青銅器の発生よりも古い。初期の武器は石や木材でできていたと思われる。男性の「BT」の神は、まず石器の武器の管理者から始まり、次第に金属の生産が行われるようになると鍛冶神へと変化したのではないだろうか。それがゲルマン神話のヴェルンドと考える。「BT」の神が武器の製造や管理にかかわっていたことが彼の名前から推察される。それは「中間管理職」的に捉えれば男性の役職名となり得るが、母系社会であれば総司令官である女神の名でもあっただろう。また「BT」から派生していると思われる男性神は固有の武器を持っていることが多い。ブリトンのアーサー王はエクスカリバーを持っているし、カフカスのスズカラという権を持つ。メソポタミアのニヌルタはシャルルという武器を持つ。これは「BT」の子音を持つ彼らが「'''武器を管理する役職の神'''」でもあったことの名残ではないだろうか。
また、女神の役割としては、ギリシア神話のアテーナー女神は7将の生殺与奪の権利を持っている女神として描かれるし、アリアドネーは迷宮を抜ける手助けをしてテーセウスを勝利に導く。
== 概要 ==