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243 バイト追加 、 2026年1月3日 (土)
例えば、ハイヌウェレは宝を出してくれる女神であって、本来なら人々は喜んで大切にしても当然であって、殺してしまうなど、ひどい話ではないだろうか。だけど、もし、サテネの方が悪い神であって、射殺されても当然のような神だったとする。彼らをまぜこぜにしてしまったら、ハイヌウェレは「'''宝を出してくれるけれども、射殺されても当然のような悪い神'''」とされてしまわないだろうか。そうして、'''「悪神サテネ」を狙ったはずの矢はハイヌウェレまでも貫いてしまい'''、ハイヌウェレを殺してしまうのである。
サテネの名には「t」音の子音が入り、その名は饕餮、祝融、ダロンなどと起源が一致する名と思われる。すなわち、ラビエを殺して食べてしまった太陽神トゥワレに近い名なのだ。トゥワレが「殺された女神」のうち「燃やされた女神」に習合し、彼女をいわば「盾」にしているので、「悪しき太陽トゥワレ」を狙って放った矢は、「燃やされた女神」を射殺してしまい、本来あった「'''悪さをする太陽神を射た、という神話'''」が「'''悪さをする燃やされた女神(太陽女神)を射た、という神話'''」に変換されたものと考える。その彼女が死んで冥界神となるのだ。日本神話の[[伊邪那美命]]は、皇祖神をひどい「悪女神」にするわけにはいかないので、特に「悪い」とまで言えることをしているわけではないが、婚姻の際に作法を間違えて、水蛭子を生んでしまう、とか多少のミスは犯している。それが彼女の死の原因と言われてはいないけれども、死の原因として暗示されているようにも思う。ハイヌウェレも祭りの作法を破ったことが原因で殺される。そのようなささいなことで「悪神」とされて死んでしまう女神は、その陰で「人を殺して食う」ような本物の悪神と習合させられているように感じる。まるで悪神の悪い因縁が、女神の「ささいなミス」にとりついて「悪さの度合い」を増幅させているかのようだ。は、皇祖神をひどい「悪女神」にするわけにはいかないので、特に「悪い」とまで言えることをしているわけではないが、婚姻の際に作法を間違えて、水蛭子を生んでしまう、とか多少のミスは犯している。それが彼女の死の原因と言われてはいないけれども、死の原因として暗示されているようにも思う。サテネの「悪い点」ははっきりしない。ハイヌウェレを死なせてしまったことそのものが彼女のミスとされているのかもしれない。ハイヌウェレも祭りの作法を破ったことが原因で殺される。大宜都比売はもてなしの作法に関して殺される。そのようなささいなことで「悪神」とされて死んでしまう女神は、その陰で「人を殺して食う」ような本物の悪神と習合させられているように感じる。まるで悪神の悪い因縁が、女神の「ささいなミス」にとりついて「悪さの度合い」を増幅させているかのようだ。
かくして、ハイヌウェレや[[大宜都比売]]は、'''悪い因縁を持った「男性の太陽神」と習合させられている冥界女神'''と更に一体化しているように扱われて殺されて、作物だけが彼らの死体から取り出される。台湾の伝承には、太陽神を射て血が泣かれる話はあるが、作物を得る話はない。ヴェマーレの神話にしても、多少話の筋に混乱はあるが、「死した女ラビエの遺産」にまつわる神話は「女性が腹から出血する原因」の神話であって、作物の起源神話ではない。誰かが「男性の太陽が射られて血を流す神話を、女神の月経の話に置き換えた神話」と「女神が殺されて作物を取り出される神話」を一塊にしてしまったものが、ハイヌウェレと大宜都比売の神話と考える。彼らは月の女神なのだから、まず射落とされて、地上に落ちてからバラバラにされたのだと思われる。サテネと[[伊邪那美命]]は、彼らの元の半分は「'''男性神'''」であってハイヌウェレや[[大宜都比売]]とは異なる神なので、それぞれ一体のような、別々の神のような感じで、完全に習合しきれていない不可思議な神話が形成されているのだろう。

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