例えば、ハイヌウェレは宝を出してくれる女神であって、本来なら人々は喜んで大切にしても当然であって、殺してしまうなど、ひどい話ではないだろうか。だけど、もし、サテネの方が悪い神であって、射殺されても当然のような神だったとする。彼らをまぜこぜにしてしまったら、ハイヌウェレは「'''宝を出してくれるけれども、射殺されても当然のような悪い神'''」とされてしまわないだろうか。そうして、'''「悪神サテネ」を狙ったはずの矢はハイヌウェレまでも貫いてしまい'''、ハイヌウェレを殺してしまうのである。
サテネの名には「t」音の子音が入り、その名は饕餮、祝融、ダロンなどと起源が一致する名と思われる。すなわち、ラビエを殺して食べてしまった太陽神トゥワレに近い名なのだ。トゥワレが「殺された女神」のうち「燃やされた女神」に習合し、彼女をいわば「盾」にしているので、「悪しき太陽トゥワレ」を狙って放った矢は、「燃やされた女神」を射殺してしまい、本来あった「'''悪さをする太陽神を射た、という神話'''」が「'''悪さをする燃やされた女神(太陽女神)を射た、という神話'''」に変換されたものと考える。その彼女が死んで冥界神となるのだ。日本神話の[[伊邪那美命]]は、皇祖神をひどい「悪女神」にするわけにはいかないので、特に「悪い」とまで言えることをしているわけではないが、婚姻の際に作法を間違えて、水蛭子を生んでしまう、とか多少のミスは犯している。それが彼女の死の原因と言われてはいないけれども、死の原因として暗示されているようにも思う。ハイヌウェレも祭りの作法を破ったことが原因で殺される。そのようなささいなことで「悪神」とされて死んでしまう女神は、その陰で「人を殺して食う」ような本物の悪神と習合させられているように感じる。まるで悪神の悪い因縁が、女神の「ささいなミス」にとりついて「悪さの度合い」を増幅させているように感じる。は、皇祖神をひどい「悪女神」にするわけにはいかないので、特に「悪い」とまで言えることをしているわけではないが、婚姻の際に作法を間違えて、水蛭子を生んでしまう、とか多少のミスは犯している。それが彼女の死の原因と言われてはいないけれども、死の原因として暗示されているようにも思う。ハイヌウェレも祭りの作法を破ったことが原因で殺される。そのようなささいなことで「悪神」とされて死んでしまう女神は、その陰で「人を殺して食う」ような本物の悪神と習合させられているように感じる。まるで悪神の悪い因縁が、女神の「ささいなミス」にとりついて「悪さの度合い」を増幅させているかのようだ。
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