差分

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とすれば、「トリスタンとイゾルデ」風、というように、世界各地に「類話」がある話と考える。イゾルデにも秋鹿日女命と同様医薬神としての性質がある。
 
出雲系の氏族は大国主命の地下流譚、埼玉県鴻巣市のコウノトリ伝承などイラン系と思われる伝承が多い。秋鹿日女命が水神であり、かつ川の名となる女神であることもインドのサラスヴァティーやイランのアナーヒタのように、イラン・インド系の女神だったことが連想される。日本には「鳥が射られて餅に変じた話」が複数あるので、餅はどちらかといえば「太陽女神が殺されて変化した月そのもの」というオーストロネシア語族的な伝承でのアイテムと考える。でも、秋鹿日女命がアナーヒタ的な女神であれば、そもそも日本の国にやってきたときから太陽女神ではなく水神だった可能性が高いと思うので、比較の対象となる伝承が西欧のものになってしまう。個人的には、盗まれたのが「餅」ではなくて「ラインの黄金」だった方が、秋鹿日女神にはしっくりくる気がする。
== 参考文献 ==

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