== B-、P-、W-、V-、F-、H-、O-あるいはU- ==
「B-」「P-」について。「P-」は濁音の「B-」を半濁音に変更したもの。神の名を示す言葉に「ベール(Bel)」という。これは荒れる天候神のエンリルや、太陽神マルドゥクの添え名である。他にもカナンの天候神バアル(Baal)、シュメールの太陽神バッバル(Bahbar)、ギリシア神話のプロセルピナ(Proserpina)、ポリュデウケース(ラテン語: Pollux)がある。接頭語を離れた例は、ヒッタイトの太陽女神ヘバト(Hebat)、アナトリアのキュベレー(Cybele)、古代メソポタミアの伝説的女王ク・バウ(Ku-Bau)など。ギリシア神話のアプロディーテー(Aphrodite)など。英語の「beauty(美)」、「burn(火が燃える、輝く)」などの言葉と関連があると考える。Bau)など。ギリシア神話のアプロディーテー(Aphrodite)など。英語の「beauty(美)」、「burn(火が燃える、輝く)」などの言葉と関連があると考える。起源は中国語の「白(bai)」ではないだろうか。
「W-」「V-」は「B-」が変化したもの。ウェヌス(Venus)、ウェスタ (Vesta) など。ウェヌスは英語読みで「ヴィーナス (Venus)」となるし、日本人はこれを「ビーナス」と呼ぶので、特に日本語においては、「W-」、「V-」、「B-」の音はほぼ全てが「ば行」の濁音で現されて区別がつきにくい。
=== BN ===
ローマのウェヌス(Venus)。ギリシアのウラノス(Uranus)、ポイニクス(phoenix)。スラヴのペルーン(Perun)、インドのヴァルナ(Varna)、ヴィシュヌ(Viṣṇu)、ブラフマー(Brahmā)、シュメールのブラヌナ(Buranuna(ユーフラテス川のこと))など。水神として現れる傾向がやや多い気がする。
苗族のバロン、台湾原住民の女神バルン、インドネシアのハイヌウェレ、ギリシアのイーピゲネイアは、名前が近いだけでなく、「殺される女神」として性質にも連続性があるように思う。起源は苗族の「バロン」であろう。
=== BT ===