砂かけ祭と照らし合わせると、[[伊勢津彦|櫛玉命]]は'''田人'''に相当すると思われる。「'''龍田の風神・広瀬の水神'''」と並び称され、広瀬大社は「水神の神社」とされているようだが、風神、雷神も共に祀っているといえる。風神と雷神が争いながら、その祭祀が豊穣に結びつく、というのはいかにも[[ミャオ族]]の[[バロン]]・[[ダロン]]神話を思わせる。[[伊勢津彦|櫛玉命]]は、まさに風神である[[アペ・コペン]]に相当する。
「白」に象徴される田人([[伊勢津彦|櫛玉命]])は、「風神」としては[[速飄神]]という神に相当するのではないだろうか。一方、長野県長野市にある風間神社では、[[速飄別命|飄別神]]を祀る、と推定されており、現在の祭神は[[志那都比古神]]なので、[[志那都比古神]](龍田の風神)を'''[[速飄神]]'''とし、[[伊勢津彦|櫛玉命]]を'''[[速飄神]]'''とするべきかと考える。とするべきかと考える。」 一方、「黒」に象徴される「牛」は、中国神話の炎帝や蚩尤に相当する神といえる。彼らは火の神でもあり、火山の神でもある。「黒」で現されるのは火山灰の色に由来するのかもしれないと考える。祭りで砂が飛び散るのは、火山の噴火を模したものとも言える、と考える。この場合の雷神は「火山の神」も兼ねるのであり、これは陶芸、家事、製鉄の技術が発達してくると「竈の神」にも変化するものではないだろうか。
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