食用としては、農薬のかかっていない花弁をエディブル・フラワーとして生食したり、花弁をジャムや砂糖漬けに加工したり、乾燥させてハーブティーとして飲用し香りを楽しむ。また、乾燥した花弁をガラムマサラに調合したり、ペルシャ料理では薬味として用いる。
またバラの実である「[[ローズヒップ]]」は、[[ビタミンC]]を多量に含み強い酸味がある。花弁と同様に、ローズヒップオイルやローズヒップティーとして利用される。またバラの実である「ローズヒップ」は、ビタミンCを多量に含み強い酸味がある。花弁と同様に、ローズヒップオイルやローズヒップティーとして利用される。
== 分類 ==
== 栽培の歴史 ==
=== 西洋 ===
バラが人類の歴史に登場するのは古代[[バビロニア]]の『バラが人類の歴史に登場するのは古代バビロニアの『[[ギルガメシュ叙事詩]]』である。この詩の中には、バラの棘について触れた箇所がある<ref name="baraken">{{Cite web |url=http://www.baraken.jp/rose/history.html |title=, バラをたどる:バラの歴史 |publisher=, 蓬田バラの香り研究所 |accessdate=, 2019-06-06}}</ref>。 紀元前1500年頃の[[古代オリエント]]の地では約4種の野生バラがあり、ここから[[交雑]]によっていくつかの品種が誕生したといわれている{{Sfn|紀元前1500年頃の古代オリエントの地では約4種の野生バラがあり、ここから交雑によっていくつかの品種が誕生したといわれている<ref>中尾|, 2006|p=452}}。バラは[[古代ギリシア|ギリシャ時代]]を経て[[古代ローマへ]]と伝播し、ヨーロッパの文化に定着することとなる{{Sfn|, p452</ref>。バラはギリシャ時代を経て古代ローマへと伝播し、ヨーロッパの文化に定着することとなる<ref>中尾|, 2006|p=452}}, p452</ref>。
[[古代ギリシア]]・[[古代ローマ|ローマ]]では、バラは愛の女神[[アプロディーテー|アプロディテ]]もしくは[[ウェヌス]](ヴィーナス)と関係づけられた<ref name="baraken"/>。また香りを愛好され、香油も作られた。[[プトレマイオス朝]][[古代エジプト|エジプト]]の女王[[クレオパトラ7世|クレオパトラ]]はバラを愛好し<ref name="baraken"/>、[[ガイウス・ユリウス・カエサル|ユリウス・カエサル]]を歓待したときもふんだんにバラの花や香油を使用したと伝えられている。