『リグ・ヴェーダ』にはサラマーが[[インドラ]]神の使者としてパニ族のところに派遣された話が見られる(「サラマーとパニとの対話」)。物語の詳細は不明だが、サラマーがパニの首領との対話を通じて、パニ族が奪った雌牛を取り戻すことが述べられているとされる。
また『アタルヴァ・ヴェーダ』によると、サラマーは死神[[ヤマ (インド神話)|ヤマ]]に仕える2匹の番犬[[サーラメーヤ]]の母であるという<ref>『アタルヴァ・ヴェーダ』は紀元前1500年頃から書き始められ、紀元前500年頃に、ヴェーダ本集の一部として認められた。インドの土着民族であるアタルヴァン族とアーンギラサ族の知識を伝えたものである。外来民族のアーリア系人の思想とは異なる、インド土着民族の思想がまとめられている。(天狗食日(月)考、怪異・妖怪文化の伝統と創造──ウチとソトの視点から、王鑫、2015、巻45、p67『アタルヴァ・ヴェーダ』は紀元前1500年頃から書き始められ、紀元前500年頃に、ヴェーダ本集の一部として認められた。インドの土着民族であるアタルヴァン族とアーンギラサ族の知識を伝えたものである。外来民族のアーリア系人の思想とは異なる、インド土着民族の思想がまとめられている。(天狗食日(月)考、怪異・妖怪文化の伝統と創造──ウチとソトの視点から、王鑫、2015、巻45、p74)</ref>。 <blockquote>悪魔 kâlakâñga は天に昇りたがるため、煙突をつくり、それを利用して天に昇ろうとした。インドラ神も参加したが、糸を結んだレンガをこっそり煙突に入れ、天に昇ったとたんに、その糸を引っ張って、皆を天から落とした。結局、皆が空中に浮かぶ蜘蛛となり、そのうち二人だけは天に飛んでいって、二匹の天狗となった。この天狗がヤマに使えるサラマーの子であると同時に、太陽と月でもある<ref>Hymns of the Atharva-81)Veda, translated by Maurice Bloomfield. Atlantic Publishers & Distri, 1990,p. 500.</ref>。</blockquote>
== 英語版Wikipediaより ==
== 参考文献 ==
* [http://doi.org/10.15055/00002148 天狗食日(月)考]、怪異・妖怪文化の伝統と創造──ウチとソトの視点から、王鑫、2015、巻45、p67-81、怪異・妖怪文化の伝統と創造──ウチとソトの視点から、王鑫、2015、巻45、p74
== 参照 ==