ヨシは風が吹いて地面に倒されても、茎が柔軟なため折れることがなく、やがて起き上がって上に向かって生長する<ref>藤井義晴, 2019, p148</ref>。また、ヨシは他の植物が生えない純群落をつくる<ref>藤井義晴, 2019, p148</ref>。ヨシのアレロパシーについては、大量に含まれる没食子酸が分解して、メソシュウ酸(MOA)という物質が生成され、これが雑草の発生を抑制するアレロケミカルとして報告されている<ref>藤井義晴, 2019, p146</ref>。没食子酸は、多くの植物に含まれている代表的な加水分解性タンニンである<ref>藤井義晴, 2019, p146</ref>。また、メソシュウ酸は、別名タルトロン酸または、2-ヒドロキシン酸ともよばれ、大量に体内に摂取されると毒性がある物質である<ref>藤井義晴, 2019, p146</ref>。
類似種にツルヨシがあり、地表に匍匐茎を伸ばして節に毛があり、葉身の基部は耳状に突き出ず、葉鞘の上部が赤紫であるところが相違点である<ref>馬場篤, 1996, p113。p113</ref>。
== 分布・生育地 ==