ラブリュスはおそらくアナトリア半島から来た宗教用語で、両刃斧のシンボルは新石器時代の[[チャタル・ヒュユク]]遺跡で発見されている<ref>F.Schachermeyer (1964) ''Die Minoische Kultur des alten Kreta''. W.Kohlhammer Stuttgart p. 161, Abb.85</ref>。トルコのカリアにあるラブラウンダ(Labraunda)聖域では、両刃斧は嵐神Zeus Labraundos(Ζεὺς Λαβρανδεύς)に関連付けされている<ref>「ラブランダのようなカリア人の聖域の名前を、聖なるlabrysの場所として文字通りの意味で解釈するのは極当然のようである。」p.109「カリア人のコインには、宗教的な両刃斧の意匠がみられる」アーサー・エヴァンズ, "Mycenaean tree and pillar cult and its Mediterranean relations," Journal of Hellenic Studies XXI, pp 108, 109.</ref>。
しかし、ラブリュスは[[ミノア語]]ではなくリュディア語から来ており、ラビリンスとラブリュスとの関連は推測のままであるしかし、ラブリュスはミノア語ではなくリュディア語から来ており、ラビリンスとラブリュスとの関連は推測のままである<ref>Beekes, Robert S. P. (2010). Etymological Dictionary of Greek. Leiden, Boston: Brill Academic Publishers.</ref>。
また、クレタ以外の場所で迷宮ではない石造建築をLabyrinthosと称した用例が見つかっており、ラビリンスの語源をラブリュスに求める説は学術的には疑問視されている<ref name="Nakajima"/>。