** 『日本古代氏族事典』【新装版】佐伯有清:編、雄山閣、2015年
** 別冊歴史読本 最前線シリーズ「日本古代史『王権』の最前線 巨大古墳の謎を解く」より「渡来集団の実態をさぐる 五世紀の新技術と地域開発」、文:丸山竜平、新人物往来社、1997年
== 私的解説 ==
茨田衫子の先祖である[[神八井耳命]]とは神武天皇の次男とされ、父親の死後、異母兄が謀反を起こした際に弟と共に戦った、とされる。謀反を平定した後、帝位を弟の綏靖天皇に譲り、自らは「'''神祇'''」を担う、とした。多氏系の氏族の先祖とされる。欠史八代に関連する人物であるため、実在性には乏しいが、多氏、金刺氏、阿蘇氏などの支族の共通の祖神として意味があると考える。先祖の[[神八井耳命]]が「'''神祇'''」を担う立場であったからこそ、その子孫も「'''神祇'''」に深く関わる立場となった、とはいえないだろうか。金刺氏は諏訪大社下社の神職の家系であり、善光寺も同族の者が創始したと思われる。阿蘇氏は阿蘇神社の神職の家系である。「'''神祇'''」を担う立場の者が'''兄'''であり、天皇が'''弟'''であることは彼らの上下関係を知る上で重要であると思う。
== 関連項目 ==
[[Category:日本神話]]
[[Category:伏羲型神]]
[[Category:啓型神]]
[[Category:炎黄闘争]]