これに関する神話は[[ハプログループO1b2 (Y染色体)]]起源の神話としても良いのではないだろうか。
== 私的解説 ==
これは「'''日光感精'''」と関連の深い話であるので、「卵」とは「'''太陽'''」のことであると考える。「玉」や「石」で現される場合も同様である。
古代において、母系社会の時代には、いわゆる'''「母女神」が「太陽」'''であって、鳥になぞらえられ卵(太陽)から生まれるし、卵を産む、と考えられていたのだろう。このような考え方はギリシア神話の[[フェニックス]]に通じる話だし、いわゆる「鳥女房」とも関連すると思われる。
それが父系社会になると、男性が「太陽神」とみなされるようになり、かつての太陽神であった「母女神」は太陽ではない神格を与えられて、今度は'''男性の象徴'''としての太陽からの派生物、すなわち卵や日光などと交わって子供を生む、と変更されたのではないだろうか。
要は「鳥女房」とされる伝承群の女主人公は、元は「'''太陽女神'''」であったものである。だから卵から生まれるし、卵を生むのである。彼女の子供が男の子の場合は、太陽神の神格の一部を受け継ぐことがあったかもしれない、と思う。
== 卵から女主人公が生まれる話 ==
== 母親が卵を飲む話 ==
* [[簡狄]]:簡狄自身、水鳥が示唆される。
== 母親が卵以外のものに感応する話 ==
* 玉依姫:丹塗りの矢に感応する。
* 豊玉姫:山幸彦が水カメの中に吐き出した玉に感応する。
== 脚注 ==