卵胎生

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本wikiにおける卵胎生(らんたいせい)とは、神話・民間伝承において

  1. 卵から生まれた登場人物がいる物語
    1.  卵に類するものから生まれた登場人物がいる物語
  2. 母親が卵を飲んで子供を生む物語
    1. 母親が卵に類するものを飲む、あるいは感応して子供を生む物語

を指す。「母親が何かを飲む」あるいは「何かに感応して妊娠する」場合、母親に働きかけているものの多くは「男性原理の象徴」(具体的いえば男根かあるいは陰嚢)であると思う。そしてそれは「日光感精」といって日光にも例えられる。

また「赤い玉」は神話的に太陽を現すようである。この持ち主は太陽神とみなされ得ると考える。

これに関する神話はハプログループO1b2 (Y染色体)起源の神話としても良いのではないだろうか。

私的解説[編集]

これは「日光感精」と関連の深い話であるので、「卵」とは「太陽」のことであると考える。「玉」や「石」で現される場合も同様である。

古代において、母系社会の時代には、いわゆる「母女神」が「太陽」であって、鳥になぞらえられ卵(太陽)から生まれるし、卵を産む、と考えられていたのだろう。このような考え方はギリシア神話のフェニックスに通じる話だし、いわゆる「鳥女房」とも関連すると思われる[私注 1]

それが父系社会になると、男性が「太陽神」とみなされるようになり、かつての太陽神であった「母女神」は太陽ではない神格を与えられて、今度は男性の象徴としての太陽からの派生物、すなわち卵や日光などと交わって子供を生む、と変更されたのではないだろうか。


要は「鳥女房」とされる伝承群の女主人公は、元は「太陽女神」であったものである。だから卵から生まれるし、卵を生むのである。彼女の子供が男の子の場合は、太陽神の神格の一部を受け継ぐことがあったかもしれない、と思う。

卵から女主人公が生まれる話[編集]

  • たまご姫:生まれたばかりのたまご姫はがないと死んでしまう。

卵に類するものから女主人公が生まれる話[編集]

卵から男主人公が生まれる話[編集]

母親が卵を飲む話[編集]

  • 簡狄:簡狄自身、水鳥が示唆される。殷の始祖の母。
  • 女脩の母。秦、趙、徐の諸侯の祖先。

母親が卵以外のものに感応する話[編集]

  • 玉依姫:丹塗りの矢に感応する。
  • 豊玉姫:山幸彦が水カメの中に吐き出した玉に感応する。

私的注釈[編集]

  1. エフェソスのアルテミス像はたくさんの卵状の塊を身につけている。卵胎生の女神達との関連性はあるのだろうか。