簡狄の「狄」は北方の狩猟民を意味し、有娀(有戎、「戎」は西方の遊牧民)の娘である<ref name="岡田英弘"/>。女神が野外の水浴の場で、天から降りてきた鳥の卵を呑んでに妊娠し、男の子を産むというのは、北アジアの狩猟民や遊牧民に共通の始祖伝説であり、殷人が北方の狩猟民「北狄」の出身であることは疑いなく、殷が実在した都市国家であったことは確かであるが、モンゴル高原から山西高原を通って南下し、河南の夏国を征服したとみられる<ref name="岡田英弘">岡田英弘, 2005-09-16, だれが中国をつくったか, PHP新書, PHP研究所, isbn:978-4569646190, pages28-29</ref><ref group="私注">夏の所在の有無、時代などについては管理人はあずかり知らぬ。</ref>。
これに関する神話は[[ハプログループO1b2 (Y染色体)]]の神話としても良いのではないだろうか。
== 関連文献 ==
* 『史記』殷本紀
* 『列女伝』母儀
== 関連項目 ==
* [[ハプログループO1b2 (Y染色体)]]
* [[卵胎生]]
== 私的注釈 ==