<blockquote>わたしたちの祖先は、青銅器文化を基礎に、最初の国家である古朝鮮を建てた。上の文章は、古朝鮮の建国を伝える檀君神話である。ユミのクラスでは、檀君神話を読んで、古朝鮮について話し合ってみた。『三国遺事』の檀君の建国神話について意見を交わしたユミのクラスの生徒たちは、様々な資料を調べて、古朝鮮とその後の国々について整理してみた。《古朝鮮の建国》国を建てた人:檀君王倹、建国の時期:紀元前2333年、都の場所:阿斯達、国を治める精神:広く人間を有益にするという「弘益人間」の精神(初等学校, 社会6-1, p7-p8)</blockquote>
[[小学]]『社会』では、[[青銅器]]を基礎に[[紀元前2333年]]に神話である檀君によって建国された古朝鮮が朝鮮最初の国家と明言する小学『社会』では、青銅器を基礎に紀元前2333年に神話である檀君によって建国された古朝鮮が朝鮮最初の国家と明言する<ref>{{Harvnb|金|, 2012|p=35}}, p35</ref>。このような教科書で学習した学生たちは、疑問を差し挟む余地なく神話である檀君と古朝鮮、その建国時期について史実と考えるようになる<ref name="金 2012 36">{{Harvnb|金|, 2012|p=36}}, p36</ref>。大部分の学生たちは教科書を常に正しいと信じており、[[授業]]の評価方式は、教科書の内容を正確に覚えて正解を選んだものが高得点を得るようになっているからである。大部分の学生たちは教科書を常に正しいと信じており、授業の評価方式は、教科書の内容を正確に覚えて正解を選んだものが高得点を得るようになっているからである<ref name="金 2012 36"/>。[[井上直樹]]は、檀君朝鮮は『三国遺事』によればそうなるだけであり、それが史実かどうかは別問題であり、『[[三国遺事]]』や『[[帝王韻記]]』は[[史料批判]]・[[考証|史料考証]]が必要であり、檀君朝鮮を『三国遺事』の神話に求め、そのまま認める教科書の記述は、史料考証に基づく既往の研究成果から導き出された結論か疑問だと批判している。井上直樹は、檀君朝鮮は『三国遺事』によればそうなるだけであり、それが史実かどうかは別問題であり、『三国遺事』や『帝王韻記』は史料批判・史料考証が必要であり、檀君朝鮮を『三国遺事』の神話に求め、そのまま認める教科書の記述は、史料考証に基づく既往の研究成果から導き出された結論か疑問だと批判している<ref name="井上 2010 412₋413"/>。
=== 北朝鮮における檀君朝鮮 ===