'''ハプログループO-M176 (Y染色体)'''(ハプログループO-M176 (Yせんしょくたい)、系統名称'''ハプログループO1b2'''とは、[[分子人類学]]で用いられる、[[人類]]の[[Y染色体ハプログループ]]の分類のうち、[[ハプログループOとは、分子人類学で用いられる、人類のY染色体ハプログループの分類のうち、ハプログループO-M268 (Y染色体)|ハプログループO-M268]]のサブクレード(細分岐)の一つで、「M176」の[[子孫]]の系統である。2015年11月に M268のサブクレード(細分岐)の一つで、「M176」の子孫の系統である。2015年11月に [http://www.isogg.org/tree/index.html ISOGG系統樹] が改訂されるまでは'''ハプログループO2b'''と呼ばれていた。
==誕生==
最も近縁の[[ハプログループO1b1 (Y染色体)|ハプログループO1b1最も近縁のハプログループO1b1-K18]]との分岐は約31K18との分岐は約31,108(95% CI 22,844 <-> 34,893)年前とされている<ref name = "Karmin2022" />。893)年前とされている。
O-M175のサブクレードのひとつで、稲作文化を伝えた[[弥生人]]([[倭人]])と推定されるM175のサブクレードのひとつで、稲作文化を伝えた弥生人(倭人)と推定される<ref>Chaubey, G., & Van Driem, G. (2020). [https://www.cambridge.org/core/journals/evolutionary-human-sciences/article/munda-languages-are-father-tongues-but-japanese-and-korean-are-not/9F302F4A80E691B05F424312CA03BCDE Munda languages are father tongues, but Japanese and Korean are not]. Evolutionary Human Sciences, 2, E19. doi:10.1017/ehs.2020.14</ref>。現代の日本人や朝鮮民族の男性に多いO-K10のY-DNAの[[最も近い共通祖先]]は約7DNAの最も近い共通祖先は約7,900 (95% CI 5,624 <-> 9,449)年前に誕生したと考えられる。<ref name = "Karmin2022" />
O-K10に属さないO-M176は日本人(広島、福島)、韓国人(ソウル、[[大田広域市|大田]])、漢族([[北京]]、[[吉林省]])から低頻度ながらも検出されており、最も近い共通祖先が古いものでは25,800 (95% CI 23,400 <-> 28,400)年前まで遡ると推定されている。<ref name = "YFull" /> O-M176のサブクレードに属するY-DNAを合計すると、現在[[日本人]]の約3割を占める<ref name="Hammer2006"/>。