<blockquote>海が増し来て人々は逃げ、山にいった。祖先のスアブが来て「自分が増水させた。自分は人身御供を求める。」と言ったので人を牲に捧げた。スアブは水を取り除いたが、わずかに残った。残った水を'''牝犬'''が飲んだが、全て飲むことはできなかった。牡犬が来て、全て飲み干した<ref>[[ルカイ族]]下三社群マガ社、神々の物語、台湾原住民文学選5、神村徹編、草風館、2006年8月1日出版、p96-97</ref>。</blockquote>
=== 私的解説 私的解説・伊奴姫神について ===
伊奴神社の伝承は、修験道が盛んになった中世的な伝承で、山伏が犬神を使役して洪水を治めた、という話である。「御幣を開けるな」というのは、一般的な御幣というよりは「お札」のようなものかと思う。中に書いてあった「犬の王」という言葉が犬神に化生して洪水を治めた、ということでやや[[蠱毒|蠱術]]的な雰囲気を感じさせる。