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ともかく、こういう論理で、盤瓠犬には、人々の役に立つ性質と、やや疎まれて子供に殺されてしまうような、2重の性質が持たされてしまったように考える。その点が盤瓠と[[伏羲]]の違いである。[[伏羲]]は伝承から見る通り、「息子神」なのであり、その父あるいは雷公のいずれかに「'''[[盤瓠]]父'''」の性質が含まれていると考える。
また、盤瓠の誕生に関する伝承は、「盤をした器から生まれた」という話が多い。この「器」というのは[[伏羲]]・[[女媧]]神話の母なる「[[ヒョウタン]]」に類するものである。そして、それだけでなく「器に閉じ込めて何かを発生させる」というのはいわゆる'''[[蠱毒]]'''を発生させる作法でもある。蠱毒とは、要するに虫やは虫類などの「'''強力な霊'''」を作り出して使役しよう、というもので、日本でいうところの「'''式神'''」に近いものかもしれないと考える。盤瓠は蠱毒とはやや趣が異なるが、器から発生した、ということは「'''使役される霊犬'''」であって当然、という意味合いもあるかもしれないと考える。女性の耳から発生したとされる場合が多いので、元々は「母」でもある女性が使役する犬霊だった、という設定なのかもしれないと考える。」に近いものかもしれないと考える。
台湾の[[チモ族]]に関する伝承に「'''クルル'''という頭目を殺した」というものがある。この「クルル」というのは、中国語の「[[イヌ|犬]]」という言葉から発生したと考えるが、おそらく人間の「犬某」という頭目が、殺された後、その霊を「再生の能力がある女神」が取り込んで、耳から虫として取り出し、盤瓠という霊犬に化生させた、という神話が元はあったものと考える。以後、盤瓠はその女神の使役犬とされたのだろうが、時代が下ると人間の王の使役犬へと変化したと考える。もしかしたら、女神は王の守護神でもあったので、自らの使役犬を王に譲った、とされたのかもしれない。 盤瓠は[[蠱毒]]とはいえないが、その発生の原理は[[蠱毒]]と同じであって、広く'''蠱術'''で発生した神といえるのではないだろうか。 日本神話では、[[伊邪那岐命]]の体から[[天照大御神]]、[[月読命]]、須佐之男が発生したとされているけれども、「器」を経由して生まれた、とされていないからか、こちらは「使役される霊」という意味合いは薄いように感じる。、須佐之男が発生したとされているけれども、こちらは「使役される霊」という意味合いは薄いように感じる。日本には「'''箱入り娘'''」という言葉があるように「器に入った娘」とは「親に大切に育てられた(やや世間知らずの)お嬢様」という意味合いが強いように思う。封建的な時代には、娘は親の言うことをきくもの(親に使役されるもの)、という考えが主流であったかもしれないが、日本ではどちらかといえば使役霊というよりは、「'''大切に保管されていた'''」という意味合いが、[[蠱毒|蠱術]]的な器から発生するものの意味とされているように思う<ref>近年の日本では、それこそペットの犬や猫は家の中で大切に扱われている「箱入り娘」「箱入り息子」が多いのではないだろうか。日本では「蠱術」の器の言霊は、このような意味で使用されるように思う。</ref>。
=== 大洪水を治める犬神 ===

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