「ニキビ」の俗信についても「こぶとりじいさん」を彷彿とさせ、これもまた広い範囲で古くからみられる説話である。
==== 型について ====
'''醸鬼'''(リャン・ゴォ)は'''[[太昊型神]]'''の精霊型。「父」は[[太昊型神]]の父神型、「母」は「[[吊された女神]]」、悪霊を持ち込んだ娘は「'''[[養母としての女神]]'''」と考える。'''醸鬼'''(リャン・ゴォ)は、元々は「男性形の蛇神が父あるいは母を蘇生させる'''父蘇生型'''あるいは'''母蘇生型'''の'''[[太昊型神]]'''」だったものが、両親を'''何か悪いもの'''に化生させてしまう悪霊へと変化し、'''醸鬼'''(リャン・ゴォ)などへ化生させてしまう」とされたものではないだろうか。'''[[養母としての女神]]'''が関わってくるのは、「蘇生の能力」が元々この女神にあったと考えられていたものを[[太昊型神]]に移した名残と考える。
ともかく、こうやって死者の霊を化生(あるいは再生?)させたら、「どんないい人でも怨霊になって祟る」という「'''何でも怨霊思想'''」のようなものもあって、これは日本では特に発展してしまって、東国では「'''元はいい人だった怨霊'''」の伝承があちこちに存在する。「蛇の臍の緒」の伝承はその原点ともいえるのではないだろうか。生きた人間を化生させてしまうとすれば、まさに呪術であり「呪い」といえる。神話については「死者を生き返らせる話」から発生したものが、現実の実践的呪術としては「生きた人間を狂わせたり、呪ったりする」とされるようになったものではないだろうか。
==== ジャについて ====
伝承では「蠱」の原料のように扱われている。一般的な「蠱毒」の原料は「虫などを戦わせて最後に生き残ったもの」とされているが、「'''蛇の臍の緒'''」とは、一般的な蠱毒の原料とはやや趣が異なるように感じる。(もっとも「蛇の臍の緒」の霊が、どのような虫霊よりも強い、という意味合いは含むかもしれないが、そのまま原料に使うのであれば「不戦勝」で原料となったように受け取れる話の内容である。)
=== 私的考察・ノンニュウ他について ===