の主に4系統に分かれ、その性質には互いに交錯する部分かある。私が考える「[[吊された女神]]」が本来の姿であって、禁忌を破ったり、若くして非業の死を遂げる性質が、それに相当する。ただし「[[養母としての女神]]」と強力に習合する傾向があり、その場合は守護の女神としてのセルケトや、英雄の養母であるサタナが相当する。台湾のサラアツは強力な女頭目だが、禁忌を破るという不吉な性質がある。カフカスのサタナも影響力の強い能力を持っているが、常に善良なだけであるとは限らない性質を併せ持つ。サソリの女神としては、古代エジプトでは「良き女神」だが、中国の伝承でサソリ精といえば、「悪しき魔女」のような悪霊である。サラアツは非常に幅の広い性質を持つ女神群の一つの起源としての女神といえるのではないだろうか。
台湾の伝承には、パイワン族の一部に「チモ族」という食人の習慣があった、という部族が登場する。ヘビトーテムの人がヘビを食べるのは人肉食を行ったのと同じ意味を持つので、サラアツはチモ族に関連する女頭目ではないかと思う。台湾の伝承には、パイワン族の一部に「チモ族」という食人の習慣があった、という部族が登場する。ヘビトーテムの人がヘビを食べるのは人肉食を行ったのと同じ意味を持つので、サラアツはチモ族に関連する女頭目ではないかと思う。彼女のトーテムは[[クマ|熊]]と[[サソリ]]なのだろう。
=== 日本の伝承 ===
<blockquote>昔、三条天皇が皇太子でいらっしゃた頃、帯刀の陣に干した魚を細かく切ったものを売りに来る女がいた。なかなか美味だったので、頻繁に購入していた。ある日、帯刀たちが北野で鷹狩りをして遊んでいると、女が鞭と蔀を持っているところに出会った。女が逃げ腰になるので調べたところ、女は'''鞭'''で藪を叩いてヘビを追い出し、ヘビを捕まえて調理し魚肉といって売っていたことが判明した。正体が判明しない魚の切り身をうかつに買って食べてはいけない、とこれを聞いた人々は言い合ったそうだ。</blockquote>
* '''私的解説'''<br/>日本の熊トーテム兼サソリトーテムの女神は「日本の[[クマ|熊]]トーテム兼[[サソリ]]トーテムの女神は「'''鞭'''」をアイテムとする場合がある。これは「サソリの毒針」を置き換えたものだろう。日本人はマムシを酒に漬けて飲んだりするので、現代の感覚では「ヘビを食べる」ことはそれほど気味の悪い感がないのだが、ただ頻繁に食べるものではないことも確かである。(個人的にはヘビを食べたことはない。でも、そのような話は、特に子供の頃は頻繁に耳にしていた。)
== 参考文献 ==