'''蛇頭松姫大神'''(じゃとうまつひめおおかみ)とは、舞鶴市字与保呂にある'''蛇切岩神社'''の祭神ともいえる女神。与保呂川に関連する女神といえる。ただし「蛇切岩」の伝承は元の話から大きく改変されている、と管理人は考えており、改変の態様こそが重要と思われる神である。の祭神ともいえる女神。与保呂川に関連する女神といえる。ただし「蛇切岩」の伝承は元の話から大きく改変されている、と管理人は考えており、改変の態様こそが重要と思われる神である<ref>与保呂川とは名前の子音からみて「デーヴァ川」とでも言うべき名かと思う。おそらく海部氏系の人々が名付けたものかもしれないと考える。</ref>。
=== 蛇切岩神社の伝承 ===
==== 私的考察 ====
伝承に、天道姫命と天香語山命が登場することから、海部氏の古い時代(尾張氏と別れてからさほど時が経っていない時代)の伝承であることが分かる。いわゆる「白羽の矢」的なものは、人身御供的な乙女を定めるための定型的なアイテムなのだが、本伝承では女神を祀る地の選定のために使われる。現在、かつて笶原神社があった山には虚空蔵菩薩が祀られているとのことただが、13歳になった娘がお参りする習慣があるとのこと。これは「白羽の矢」の伝承と併せて、かつて伝承に、天道姫命と天香語山命が登場することから、海部氏の古い時代の伝承であることが分かる。いわゆる「白羽の矢」的なものは、人身御供的な乙女を定めるための定型的なアイテムなのだが、本伝承では女神を祀る地の選定のために使われる。現在、かつて笶原神社があった山には虚空蔵菩薩が祀られているとのことただが、13歳になった娘がお参りする習慣があるとのこと。これは「白羽の矢」の伝承と併せて、かつて'''人身御供の祭祀と、その選別があったことの名残'''なのではないだろうか。海部氏が入植後その祭祀が改められて、神話が書き換えられたのかもしれないと考える。
人身御供にされる娘は[[豊受大神]]の化身であり、太陽女神([[下光比売命]]・おしも)が矢をもって人身御供を選ぶ、という伝承があったのではないだろうか。娘は干ばつを起こす蛇神の妻、とも考えられていたかもしれない。要は、竹野神社の「斎宮」と似た立場だったのではないか、と考える。しかし、'''[[下光比売命]]・おしも'''が尾張氏・海部氏系の太陽女神である'''天道姫命'''に置き換わったときに、「白羽の矢」の伝承が書き換えられ、[[豊受大神]]の地位が上がって、彼女は「人身御供として殺される女神」から「殺されない女神」へと格上げされたのではないだろうか。