== 起源 ==
イエイヌは人間の手によって作り出された動物群である。最も古くに家畜化されたと考えられる動物であり、現代でも、[[ネコ|イエネコ]]と並んで代表的なペットまたはコンパニオンアニマルとして、広く飼育され、親しまれている。ただし比較されるネコと違って独特の口臭(後述)がある。
野生化したものを野犬といい、日本語ではあたかも標準和名であるかのように片仮名で「ノイヌ」と表記されることも多いが、野犬(やけん)を誤って訓読したため生じた新語である。いずれにせよヒトに飼われているか否かという状態の違いでの区別であって、分類学上は種や亜種としてイエイヌとは区別されない。
現在<!-- See [[WP:DATED]] -->、ジャパンケネルクラブ(JKC)では、国際畜犬連盟(FCI)が公認する331犬種を公認し、そのうち176犬種を登録してスタンダードを定めている。 なお、非公認犬種を含めると約700 - 800の犬種がいるとされている。 また、頭数については世界全体では4億匹の犬がいると見積もられている。血液型は8種類と犬種の数に比べれば少ないがヒトよりも多い。
== 神話・文化など ==
また祭りでの生贄やご馳走として様々に利用された。[[ユイピの儀式]]など、祭りにおいて犬の肉は重要な存在である。また、白人によって弾圧されたインディアン諸部族の中で、シャイアン族の徹底抗戦を選んだ者たちは、Hotamétaneo'o(ドッグ・ソルジャー、犬の戦士団)という組織を作り、白人たちと戦った。
中世ヨーロッパの時代には、[[ネコ]]が宗教的迷信により「[[魔女]]の手先([[使い魔]])」として忌み嫌われ虐待・虐殺されたのに対し、犬は「邪悪なものから人々を守る」とされ、待遇は良かった。の手先(使い魔)」として忌み嫌われ虐待・虐殺されたのに対し、犬は「邪悪なものから人々を守る」とされ、待遇は良かった。
欧米諸国では、古代から狩猟の盛んな文化圏のため、猟犬としての犬との共存に長い歴史がある。今日では特に英国と米国、ドイツなどに愛犬家が多い。英国には「子供が生まれたら犬を飼いなさい。子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。」という諺がある。世界で最古の愛犬家団体である1873年に設立された英国のケネルクラブ(ザ・ケネルクラブ)および1884年に設立された米国のアメリカンケネルクラブ(アメリカンケネルクラブ)がそれを物語っている。ヨーロッパ諸国の王家や貴族の間では、古来、伝統的に愛玩用・護衛用・狩猟用などとして飼われている。特にイングランド王のチャールズ2世およびエドワード7世は愛犬家として有名である。英国の女王ヴィクトリアはコリーなどの犬を多数飼っていた。エリザベス2世も愛犬家で知られていた。英国王室は今でも犬舎を所有して飼育と繁殖を行っている。プロイセン(ドイツ)のフリードリヒ大王(フリードリヒ2世)は常に身辺に数匹のイタリアン・グレイハウンドを侍らせていた。大王はポツダムにある墓所に愛犬達とともに葬られた。政治家では歴代のアメリカ合衆国大統領に愛犬家が多い。特にクーリッジ大統領とフランクリン・ルーズベルト大統領は愛犬家として有名である。近年<sup>''(いつ, 2013年2月)''<!-- See WP:DATED --></sup>ではジョージ・W・ブッシュ元大統領<!--WP:DATED:今しか通用しない略称禁止、WP:AWW=省略してわざわざ難解にしない-->も愛犬家として知られる。欧米諸国では、古代から狩猟の盛んな文化圏のため、猟犬としての犬との共存に長い歴史がある。今日では特に英国と米国、ドイツなどに愛犬家が多い。ヨーロッパ諸国の王家や貴族の間では、古来、伝統的に愛玩用・護衛用・狩猟用などとして飼われている。
犬は欧米や日本など世界の広い地域で一般的に親しまれている。一方で、犬を忌み嫌ったり、虐げたりする文化圏や民族もある。サウジアラビアでは一般に嫌悪の対象である<ref>ハーツォグ, 2011, p67</ref>。コンゴのムブティ族は、犬を狩りに必要な「貴重な財産」と見なしつつも忌み嫌っており、彼らの犬は馬鹿にされ殴る蹴るなどされる<ref>ハーツォグ, 2011, p67</ref>。欧米では犬をペット・家族の一員と考えるため犬肉食はタブー視されるが、インドや中東で犬肉を食べる習慣がないのは、古代ヒンドゥー教やイスラム教では犬を卑しく汚らわしい害獣と見なしているため犬肉食をタブー視していると考えられる<ref>ハーツォグ, 2011, p238</ref>。
犬は一般に出産が軽い(安産)とされることから、日本では<!--WP:POV-->これにあやかって戌の日に安産を願い、[[犬張子]]や[[帯祝い]]の習慣が始まるようになる。これにあやかって戌の日に安産を願い、犬張子や帯祝いの習慣が始まるようになる。
== 日本 ==
中央アジアの遊牧民の間では、家畜の見張りや誘導を行うのに欠かせない犬は大切にされた。モンゴル帝国のチンギス・カンに仕えた側近中の側近たちは、四駿四狗(4頭の駿馬と4頭の犬)と呼ばれ讃えられた。
欧米諸国では、9世紀後半のイギリスでは狂犬病の原因を巡って大きな論争が起きた。狂犬病はイヌに噛まれることによる感染症であるという主張が流布し、不潔な下層階級の飼う犬、気性の荒い狩猟犬が特に疑いの目を向けられた。人々のヒステリックな対応により、何万匹ともいわれるイヌが狂犬病予防の名目で殺されたが、歴史家のハリエット・リトヴォ(Harriet Ritvo)によれば、19世紀に殺されたイヌのうち、精神に異常をきたしていたイヌは5パーセントに過ぎず、そのうちの四分の三はてんかんか風変わりな外見だったという<ref>ブライアン・フェイガン『人類と家畜の世界史』東郷えりか訳 河出書房新社 2016年、ISBN 9784309253398 pp.309-310.</ref>。
現在欧米諸国では多くの犬が家族同然に飼われている。日本では5世帯に1世帯がイヌを飼っているといわれている。イスラム圏では(牧羊犬以外では)イヌが飼われることは少ない。
==== イヌの文化的印象 ====
なお、1990年代に縄文人と犬との関係の定説に再考を迫る発見があった。霞ヶ浦沿岸の茨城県麻生町(現行方市)で発掘調査された縄文中期から後期の於下貝塚より、犬の各部位の骨が散乱した状態で出土した。犬の上腕骨1点に、解体痕の可能性が高い切痕が確認された。調査報告では、犬を食用として解体していた物的証拠と評価されており、日本列島]おける'''犬食'''の起源がさらに遡る可能性が高い<ref>袁靖「哺乳綱」、麻生町教育委員会編『於下貝塚 発掘調査報告書』1992年、154〜183頁。</ref><ref>袁靖・加藤晋平「茨城県於下貝塚出土の小型動物の切痕(英文)」『千葉県立中央博物館研究報告 人文科学』2巻2号、1993年。</ref>。
弥生時代に犬の埋葬例は激減する<ref>松井, 2005, p184</ref>。また、墓に供えられた壺の中に、犬の骨の一部が入っていることがあり、犬が人間の墓の供え物になったことがわかる。また、墓に供えられた壺の中に、犬の骨の一部が入っていることがあり、''犬が人間の墓の供え物になった''ことがわかる<ref>松井, 2005, p186</ref>。長崎県の原の辻遺跡などでは、解体された痕のある犬の骨が発見され、食用に供されたことも窺える。遺跡からは縄文犬と形質の異なる犬も出土しており、大陸から連れてこられたと考えられる。
==== 古代 ====
==== 近現代 ====
幕末・明治維新期には開国・文明開化により西洋人が日本へ渡り、西洋の文物ももたらされ洋犬を飼う習慣が流行し、ともに1873年(明治6年)刊行の昇斎一景『開花因循興発鏡』や歌川芳藤『本朝舶来戯道具くらべ』など浮世絵にも洋犬が描かれている幕末・明治維新期には開国・文明開化により西洋人が日本へ渡り、西洋の文物ももたらされ洋犬を飼う習慣が流行した<ref>大木(1994)、p.250<sup>''(Full citation needed、2019-05-06、大木氏を著者とする文献は本記事に載っていないようです。従って文献名などが不明です。)''</sup></ref>。 1900年、警視庁は狂犬病の続発により、家犬の口網実施など、取締を告諭した<>5月11日 時事新報<>。1921年3月8日、警視庁は畜犬取締規則を施行した<ref>警視庁東京府広報大正10年綴</ref>。 ==== 現代 ====日本ではおよそ5世帯に1世帯がイヌを飼っている。ただし集合住宅では、ペット飼育ができない旨の規約に入居時に同意させるところもある。一般社団法人 ペットフード協会の調査によると2021年の「推計飼育頭数」において犬は710万6千頭とされ、ネコの894万6千頭(外猫の数は含まれていない)を下回る。 ==== 日本犬 ====日本犬とは国の天然記念物に指定されている6犬種を始めとする古くから日本に存在する犬種の総称である。また、土佐闘犬などの外来の犬種を日本で交配して作出した犬種も含める場合もある。 * 秋田犬* 甲斐犬* 紀州犬* 柴犬* 四国犬* 北海道犬
== 分類 ==
また、イヌは古くから品種改良が繰り返されて、人工的に改良された品種には、自然界では極めて珍しく難産になるものも多く、品種によっては、出産時に帝王切開が必要不可欠となる(主にブルドッグ)。
=== 毛 ===
犬の毛の生え方や長さには、犬種によって様々な特徴がある。犬の毛の成長サイクルは、犬種や生活環境によって大きく変化する。
* 犬のヘアスタイル(Dog coat)
* トリマー(犬の毛を整える仕事の人)
* 犬のトリミング方法
** グルーミング (犬)(Dog grooming)
** コーディング (犬)(Cording (dog grooming))
=== 骨格 ===
イヌの歩き方は、指で体を支える趾行(しこう)性で、肉球(4つの指球(趾球)と1つの掌球(蹠球))と爪が地面につく。爪は先が尖っており、走るときにスパイクのような役割をする。ただし、ネコ科のものほど鋭くはない。爪を狩りの道具とするものが多いネコ類とは異なり、イヌ科の動物は爪を引っ込めることができず、各指はほとんど広げることができない。ネコ類と同じく、第3指(ヒトでいう中指)と第4指(薬指)の長さが同じである。後肢の第1趾は退化して4本趾の構造となっているが、たまに後肢が5本趾のイヌもいる(こうしたイヌの後肢の第1趾は「[[狼爪]]」と称する)。前肢は5本指の構造となっているが、やはり、その第1指(親指)も地面には着かない。一部のマウンテンドッグは狼爪が2本あるものもある。狼爪は幼少時に切除される場合が多いが、前述のマウンテンドッグの場合には切除しない。
前肢はほとんど前後にしか動かず、鎖骨は退化し失われている。逆に股関節は、靭帯による制約が少ないために、他の家畜類に比べて可動性が広く、後肢を頭を掻くのに用いたりし、また、雄は排尿時に高く持ち上げる。反面、靭帯が少ないことは、しばしば股関節脱臼を起こす原因ともなっており、高齢犬・著しく体重が増えた犬・大型犬でその傾向が高い。
肋骨は13対で、ヒトより1対多く、走るのに必要な肺と心臓は、体のわりに大きい。心臓は食肉目の他のグループの動物と違って球形に近く、特に左心室が非常に大きい。
尾は走行中の方向転換で舵として働くが、オオカミなどと比べると細く短くなっており、また、[本犬に多く見られるように巻き上がっているものがあるのは、筋肉の一部が退化して弱くなっているためである。
陰茎に陰茎骨があり、交尾の際に勃起の硬さを得るのにやや時間を要し、陰茎自体にある程度の硬さを与えるためである<ref>フジテレビトリビア普及委員会, 2003, トリビアの泉〜へぇの本〜 2, 講談社</ref>。
=== 歯 ===
歯式は 3/3・1/1・4/4・2/3=42 で歯は42本(21対)あり、32本(16対)の歯をもつヒトや、28- 30本のネコと比べると、顎が長い分、歯の数も多い。ヒトと比較すると、切歯が上下各3本、前臼歯(小臼歯)が各4本と多く、後臼歯(大臼歯)は上顎で2本(下顎は3本)と少ない。イヌ型亜目に共通の身体的特徴として、犬歯(牙)のほかに、裂肉歯と呼ばれる山型にとがった大きな臼歯が発達している。この歯は鋏(はさみ)<!--動物の「ハサミ」より、道具の「鋏」のニュアンスか-->のようにして肉を切る働きをもつ。裂肉歯は、上顎の第4前臼歯と、下顎の第1大臼歯である。食物はあまり咀嚼せずに呑み込んでしまう。
近年のペットとしての飼育では、本来の食物よりも柔らかいものを主体として日常食べることになるので、歯周病など歯の汚れを原因とする歯疾病に罹る犬が少なくない。
=== 消化器 ===
イヌ科グループの他の動物と同様、イヌは基本的には肉食であるが、植物質を含むさまざまな食物にも、ある程度までは適応する。消化管はそれほど長くないが、腸の長さが体長(頭胴長)の4から4.5倍程度であるオオカミに対して、イヌのほうは5から7倍と、いくらか長くなっており、これも植物質の消化に役立っている。肉食獣の中には盲腸をもたない種も存在するが、イヌはそれほど大きくないものの 5から20cm程度の盲腸をもつ。
オオカミとイヌの違いとして、脳機能に関する遺伝子および消化酵素をコードする遺伝子の相違が報告されている<ref>Axelsson E, Ratnakumar A, Arendt ML, Maqbool K, Webster MT, Perloski M, Liberg O, Arnemo JM, Hedhammar A, Lindblad-Toh K, The genomic signature of dog domestication reveals adaptation to a starch-rich diet, Nature, 2013, volume495, issue:7441, pages:360-4, doi:10.1038/nature11837</ref>。報告によれば、イヌではデンプンの分解酵素の一つであるアミラーゼ遺伝子のコピー数が多く、その活性はオオカミの28倍である。同じくデンプンの分解酵素であるマルターゼ遺伝子の場合、コピー数に大きな違いは無いが、イヌのマルターゼ遺伝子配列は長いタイプであり草食動物のものに近いという。このような違いはイヌの進化における家畜化・雑食化の過程の一つと考えられている。
したがって、犬の唾液は独特の複雑さを持っており、また食物連鎖上、生態系の上位に属すること、オオカミの時代の狩りの方法が集団的であったこと(匂いの少ない猫類と異なる)、などさまざまな要因の結果もあって、匂いを有し結果として独特の口臭を持つことにつながる。
犬は水を飲む時、舌を裏に巻くようにして水をすくって飲む特徴がある<ref>2013-06-08, https://www.youtube.com/watch?v=252DkauNvdk, バーニーズの水の飲み方の秘密をHX-A100が捉えた, 2019-05-06</ref><ref>http://www.dogactually.net/blog/2011/06/post-91.html, https://archive.is/2FYcI, 2016-04-16, 真相が明らかに!犬はどうやって水を飲む?, dogactually, 2019-05-06</ref><ref>https://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/animal_pet/p3220280be7be0c9873e1ab2765cdb536, 水を飲む「犬の舌」を本気で観察, Yahoo!映像トピックス, 2019-05-06</ref>。
=== 腺 ===
=== 嗅覚 ===
警察犬の遺留品捜査や災害救助犬の被災者探索などでよく知られるように、イヌの感覚のうち最も発達しているのは嗅覚であり、においで食べられるものかどうか、目の前にいる動物は敵か味方かなどを判断する。また、コミュニケーションの手段としても、ここはどのイヌの縄張りなのかや、相手の犬の尻のにおいを嗅ぐことで相手は雄か雌かなどを判断することでも嗅覚は用いられたりする。そのため、イヌにとっては嗅覚はなくてはならない存在である。 イヌの嗅覚はヒトの数千から数万倍とされるが、その能力は有香物質の種類によっても大きく異なり、酢酸の匂いなどはヒトの1億倍まで感知できる。嗅覚は鼻腔の嗅上皮にある嗅覚受容神経(嗅覚細胞)によって感受されるが、ヒトの嗅上皮が3から4cm²なのに対し、イヌの嗅上皮は18から150cm²ある。嗅上皮の粘膜を覆う粘液層中に分布する、「嗅毛」と呼ばれる線毛は、においを感覚受容器に導く働きをするが、イヌの嗅毛は他の動物のそれより本数が多く、長い。嗅細胞の層も、ヒトでは1層であるのに対して、イヌでは数層になっており、ヒトの500万個に対し、2億5千万から30億個あると推定されている。鼻腔の血管系もよく発達している。ヒトが顔や声について特別な記憶力をもつように、イヌは匂いについての優れた記憶力を持ち、久しぶりに会うヒトやイヌなどの個体識別ができる。イヌを含む動物群の鼻先のいつも湿っている無毛の部分を「鼻鏡」と呼ぶが、これもイヌのすぐれた嗅覚を保つのと同時に風の向きを探る働きをすると考えられる。 イヌが嗅覚に優れていることは事実であるが、イヌ同様に探索目的での使役が多い[[ブタ]]([[イノシシ]]類)も引けを取らないと考えられているし、[[クマ]]の研究者によればクマ類の嗅覚はイヌ(イエイヌ)の約7倍とされている。[[ゾウ]]は嗅覚細胞の総量から言っても、能力においてイヌやクマを遥かに上回る動物として知られている。なお、魚類では[[ウナギ]]の嗅覚がイヌの嗅覚に匹敵するとされる<ref>おさかな雑学研究会, 頭がよくなるおさかな雑学大事典 , page123, 幻冬舎文庫, 幻冬舎, 2002, isbn:4344402944</ref>。 一方、イヌの嗅覚は人間の抱えるストレスを人間の汗や息の中に含まれる物質の変化から嗅ぎ分けることが可能である事実が、イギリスのクイーンズ大学ベルファスト校とニューカッスル大学の研究者たちの調査と研究で明らかにされている。この新研究の発表はオンライン科学雑誌「プロスワン」に掲載されている<ref>https://www.huffingtonpost.jp/entry/dogs-can-discriminate-stress-condition-odours_jp_633538aae4b04cf8f35f4b2a, 犬は人間のストレスを嗅ぎわけられる。新研究で明らかに, HUFFPOST, 2022-09-29, 2022-10-08</ref>。 === 聴覚 ===イヌは聴覚も比較的鋭い。また可聴周波数は40から47,000Hzと、ヒトの20から20,000Hzに比べて高音域で広い。超音波を発する笛である犬笛(約30,000Hz)はこの性質を利用したもの。聴力において、犬種による違いはほとんど見られない。ただし当然ながら加齢によって聴力が大きく衰える。 === 視覚 ===優れた動体視力を持っており、1秒間に30フレームを表示するテレビ画像などはコマ送りにしか見えない。一方、イヌの眼には赤色に反応する錐体細胞の数が非常に少ないといわれ、明るいときには赤色はほとんど見えていない可能性が高い。色の明暗は認識できるが、全色盲に近いと考えられている。信号機だけは識別できるとされていたが、実はこれも灯火の点灯順序と人間の動きを関連づけて学習していたに過ぎない事が確認されている。ネコやキツネの瞳孔が縦長であるのに対し、イヌの瞳孔は収縮しても丸いままである。 === 味覚・舌 ===同じ食肉目の[[イエネコ]]と違い砂糖などの「甘味」を感じることが出来る。[[サツマイモ]]などの甘味のあるものを好むとされる。酸味にも敏感でこちらは一般的に好まない。一方で塩味には鈍感でほとんど感じ取れていないとされる。また「アミノ酸の甘さ」を感じ取れるため肉やチーズといった動物性のタンパク質を好む。味蕾はヒトの約1万個に対しイヌは2000個程度とされヒトほど味覚は区別出来ないとされる。 ネコと比較すると雑食性が強く、肉以外にも野菜や果物、穀物や人用のお菓子も食する。人との共存の歴史においてこれらの強い雑食性を身に着けたと考えられるが、犬の害になる食物も誤食(後述、タマネギ、ねぎ、にんにく、カレー等が有名である)するケースがあり注意が必要になってくる。 === 呼吸 ===イヌの呼吸は「パンティング《panting》(浅速呼吸)」と呼ばれ、俗に「喘ぎ呼吸」とも呼ばれる。イヌは足の裏の肉球以外には汗腺を持たない動物であり、肉球からの発汗による体温調節の効率は人間の130分の1程度しかなく、ヒトとは異なり発汗で体温調節を図ることが出来ない。その為、熱の発散の唯一の手段は口からの呼吸しかなく、汗をかく代わりに舌を出しハアハアと喘ぐように呼吸することで、そこから染み出す唾液を始め口内や喉の水分を蒸発させて熱を放出し体温調節を図っている。汗腺が身体のごく一部にしかないイヌにとっては、その呼吸や行為自体がヒトを含む他の動物以上に命に関わる重要な行動となる<ref group="注釈">この行為は恐怖を感じた時にも行なう場合がある。</ref><ref>https://petr.jp/inu-panting-1521, パンティングとは何か。犬の異常なパンティングは肺や心臓の病気かも, ペットの情報サイト「ペッター」, 2016-09-13</ref>。なお、パンティングの頻度は大型犬に多いことが判明している。 === 出産と成長 ===メスの発情周期は6から8か月であるが、犬種により差がある。発情期間は約3ヵ月で、この期間のうち前期1ヵ月の間が実際に交尾]より繁殖が行える可能性のある期間である。発情期に入ると、メスは性器を自ら舐める仕草が多くなり始める。この時期からメスは性器からフェロモンを発して周囲のオスに発情期を察知させるようになっている為、他のオスを興奮させない意味でも、ドッグランなど不特定多数のイヌがいる場所に発情期に入ったメスを連れ出す事は控える事が望ましい。次いで性器が充血して出血(生理)が始まる時期に移行する。この期間は概ね10日前後で、この時期にパートナーとなるオスと同居させる事で交配が行われる<ref name="kouhai">https://www.koinuno-heya.com/hansyoku/kouhai.html, 犬の交配に関する基本と注意~メス犬の発情周期からオス犬探しまで, 子犬のへや, 2019-05-05</ref>。 交尾の際にはほかの多くのイヌ科の動物と同様に交尾結合が見られ、後背位で結合した後にオスがメスの尻を跨いで反対向きとなり、尻同士を向かい合わせた状態で長い時は30分以上交尾が継続する。交尾中はオスの陰茎は根元付近が特に大きく肥大してメスの膣から抜けなくなる為、射精が終了するまでは人の手でも引き離すことは難しい<ref name="kouhai"/>。ブリーダーによる血統証明書(Breed registry)の申請の際には、この「尻を向かい合わせた姿勢」の写真を根拠として'''交配証明書'''を作成することが一般的である<ref>http://www.krysarik.net/kiyaku.html, PKJ規約 繁殖および犬の譲渡に関する倫理要綱 繁殖のための諸手続き - 交配の手続き - 5.「交配写真」, ブラシュスキー・クリサジーク・クラブ・オブ・ジャパン, 2019-05-05</ref>。 排卵期が過ぎた後の残りの2ヵ月余りは、メスの体内では黄体ホルモンが分泌されており、妊娠の有無に関わらず乳房の肥大や母乳の分泌、地面に穴を掘る営巣行動などが見られる場合がある。こうした状況は'''偽妊娠'''(想像妊娠)と呼ばれ、この期間が後述の実際の妊娠期間とほぼ重なる為、妊娠の真偽判定が難しくなる場合がある<ref name="kouhai"/>。その一方で、偽妊娠期間中で母乳が出るメスは他の子犬へ授乳する乳母の役目を果たせるため、ネグレクトなどの何らかの理由で子犬への生母からの授乳が期待できない場合に、こうしたメスに授乳を行わせる場合もある<ref>http://so-amc.com/column/2002/2002_11.html, 乳母になれる犬の話, 南大阪動物医療センター, 2019-05-05</ref>。同種族のみならず、ネコ科の動物など全く異なる種族の授乳や育児を行なった事例もある<ref>https://www.excite.co.jp/news/article/Crankin_2162105/, 虎の赤ちゃんを育てるお母さんシェパード!母性は種を超える, 2012年11月26日 , エキサイトニュース, 2019-05-05</ref><ref>, http://j.people.com.cn/94638/94659/8611368.html, 杭州 ホワイトライオンを育てる「イヌの乳母」, 人民日報, 2014-04-28</ref>。交配が成立した場合の妊娠期間は50から70日。3から12子を一度に出産するため、乳房を左右に5対持っているのが一般的である。生誕6から12か月目で成犬の大きさになり、その後、2から3か月目で性熟する。これはオオカミの2年に比べて早熟である。小型犬は成犬に達するのが早いが成熟も早い。イヌの感覚のうち最も発達しているのは嗅覚であり、においで食べられるものかどうか、目の前にいる動物は敵か味方かなどを判断する。また、コミュニケーションの手段としても、ここはどのイヌの縄張りなのかや、相手の犬の尻のにおいを嗅ぐことで相手は雄か雌かなどを判断することでも嗅覚は用いられたりする。そのため、イヌにとっては嗅覚はなくてはならない存在である。
=== 寿命 ===
イヌは10歳になると老犬の域になり12歳から20歳程度まで生きる。ただし犬種や生育環境によっても異なり、基本的に大型犬のほうが小型犬よりも短命である。また、一般的には屋外飼育よりも室内犬のほうが、寒暖差、雨露をしのげることから長命の傾向があり、純血種よりも雑種のほうが長命と言われる。歳を取るスピードは若いほど早く成犬となってからは緩やかになる。イヌの年齢をヒトの年齢に換算する方法は諸説あるが、科学的根拠に基づいたものではなく必ずしも正確ではない。目安として、小型犬は生後1年でヒトの約17歳、生後2年で約24歳、大型犬は生後2年で約20歳、それ以降は小型犬で1年につきヒトの4歳程度分、大型犬は5から6歳程度分、歳を取ると考えられる。転じて、ITが普及した2000年前後には、ITの進化の目まぐるしさをイヌの1年がヒトの人生の数年分であることにたとえて「ドッグイヤー」という比喩が使われた<ref>https://toyokeizai.net/articles/-/194758?page=3, 写メ・ハナキン…、「おじさん言葉」受け流し術, 東洋経済オンライン, 2019-09-16</ref>。 飼育環境の改善や犬フィラリア症予防などの動物医療の普及などによって、犬の平均寿命は伸びる傾向にある。 かつてギネスブックにて、2010年10月から2011年12月に掛けて「生存する世界最高齢のイヌ」と認定されていた栃木県在住の雑種犬プースケは<ref>http://www.guinnessworldrecords.com/records-1000/oldest-dog-living/, - Explore Records - Guinness World Records, 2011-10-07, https://web.archive.org/web/20140408091329/http://www.guinnessworldrecords.com/records-1000/oldest-dog-living/, 2014-04-08</ref>、2011年12月5日の死没時点で26歳9ヶ月<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKC0173_W1A201C1000000/ 世界一の長寿犬「ぷースケ」、26歳9カ月大往生 (写真=共同)] - 日本経済新聞、2011年12月6日。</ref> であり、人間の年齢で換算すると125歳以上と推定された。記録が残っている最も長く生きた犬はオーストラリアの牧畜犬ブルーイ (犬)(Bluey_(dog))で、29歳5ヶ月7日。イヌは10歳になると老犬の域になり12歳から20歳程度まで生きる。ただし犬種や生育環境によっても異なり、基本的に大型犬のほうが小型犬よりも短命である。また、一般的には屋外飼育よりも室内犬のほうが、寒暖差、雨露をしのげることから長命の傾向があり、純血種よりも雑種のほうが長命と言われる。歳を取るスピードは若いほど早く成犬となってからは緩やかになる。イヌの年齢をヒトの年齢に換算する方法は諸説あるが、科学的根拠に基づいたものではなく必ずしも正確ではない。目安として、小型犬は生後1年でヒトの約17歳、生後2年で約24歳、大型犬は生後2年で約20歳、それ以降は小型犬で1年につきヒトの4歳程度分、大型犬は5から6歳程度分、歳を取ると考えられる。
=== 社会性 ===
== イヌの起源 ==
イヌは最も古くに家畜化された動物であり、'''手に仔犬(イヌかオオカミかはっきりしない)を持たせて埋葬された1万2千年ほど前の狩猟採集民'''の遺体がイスラエルで発見されている。分子系統学的研究では1万5千年以上前に<!--各説ある東アジア/中東で-->[[オオカミ]]から分化したと推定されている。イヌの野生原種は[[オオカミ]] (Canis lupus) の亜種のいずれかと考えられている。イヌのDNAの組成は、オオカミとほとんど変わらない。イヌがオオカミと分岐してからの1万5千年という期間は種分化としては短く、イヌを独立種とするかオオカミの亜種とするかで議論が分かれているが、交雑可能な点などから亜種とする意見が優勢となりつつある。本項の分類もそれに従っている。イヌとオオカミの交雑に関しては、別項「[[狼犬]](ハイブリッドウルフ)」も参照のこと。
== 人間社会との関わり ==
元来は、住居の見張り(番犬)、次いで狩猟の補佐などのために家畜化されたと考えられるが、現在は、都市部を中心に主として愛玩用に、住居のまばらな地方の戸建て住居等では番犬として飼われている。長い年月をかけて交配が試みられ、ダックスフンド、トイ・プードル、ブルドッグなど、用途に応じたさまざまな品種が開発されてきた。19世紀に生まれたケネルクラブによって、外形、気質などにより犬種の人為的な選別が進んだが、20世紀以降に生まれた新犬種の多くは、見た目だけのために作られたものが多い。イヌは人間によって最も人為的改良をくわえられた動物であると言え、「シェイプシフター」(変身動物)と呼ぶ研究者がいるように、小さな[チワワから大型のセント・バーナードまで、幅広いサイズと形態をもつに至った。
=== 飼い主の有無などによる犬の状態の分類 ===
犬と飼い主との関係の有無などを基準に分類すると、おおむね以下のような状態の犬がいる。
*'''飼い犬''': 飼い主がいる状態の犬。
*'''迷い犬''': 飼い主とはぐれた犬。飼い主の側も犬の側も、望んでいるのに互いを見つけられなくなっている状態。
*'''捨て犬''': 飼い主に捨てられた犬<ref>大辞林「捨て犬」</ref>。飼い主が(なんらかの理由で)飼育することを放棄した犬。
*'''野良犬''': 飼い主がいなくなり、人家の周りをうろついて残飯などを食って生きている犬<ref name="daijirin_norainu">大辞林「野良犬」</ref>。
*'''野犬''' : 一般には、人から離れて山野に住み着くようになり、鳥獣を捕食するようになった野生化した犬<ref name="daijirin_norainu" />。月日がたつうちに住宅街などからも離れて、行動範囲を主に野原森や山などに移し、自力で鳥や小動物などを捕えて食べて生きている。野犬生活が長引くと、荒々しい性格になってゆく。野犬の親犬から生まれ、人とまったく交流がない状態で成犬となった個体は「飼い犬」的な性質はほぼ無く、人に対して強い警戒心や敵対心を抱き、人に慣れさせるのが難しい。オーストラリア大陸のディンゴなども世代を重ねた野犬の一種である。
*'''保護犬''' : さまざまな事情で「施設」に保護されている犬<ref name="hogoken">[https://www.go-with-pet.com/news_E1vQJDJuY.html]</ref>。たとえば捨て犬、迷い犬、野良犬、野犬、さらにはブリーダーが飼いきれなくなり(野良犬や野犬にならぬよう)意図的に保護団体に引き渡した犬などが保護犬となる<ref name="hogoken" />。新たな飼い主(=里親)となることを望む者が名乗り出て諸条件を満たしていれば、引き取られてゆく。だが、保護の状態や期間は「施設」の種類により異なっている。日本の保健所などに保護されている犬は、一定の期間を過ぎても里親、引き受け手が現れないと殺処分されてしまう。
=== 人間による犬の利用法や関係 ===
* 愛玩動物(ペット)、コンパニオン・アニマル(伴侶動物)として飼育される
** 愛玩犬(Toy dog)愛玩用小型犬種(トイドッグ)
* 伴侶犬(Companion dog)
* TVのCMやドラマなどで視覚的にかわいがられる。あるいは「癒し」の提供。ペットフードのイメージ提供。
** タレント犬、モデル犬、
* 病院、監獄などの各種施設で、患者などの心理面のケア。(セラピー犬)
* 体の不自由な人を助ける(主にラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバーなど)
** 身体障害者補助犬(身体障害者補助犬法)
** 狩猟での獲物の存在の探知、追跡。鳥が猟銃で撃たれ草むらなどに落ち見つかりにくい時の発見。猟犬(鳥猟犬、獣猟犬)(犬種はセッター、ポインターなど)。けものに遭遇した時には威嚇したり直接咬みつくこともある。
** 食材の探知犬。高級食材のトリュフを探すための専用犬、ポルチーニ茸を探すための専用犬などがいる。特定の食材の匂いを覚えており、場所を見つけ(食材を食べないで)飼い主に知らせるような訓練を受ける。
** 麻薬探知犬(世界的にはビーグルが多く、他にジャーマン・シェパード、ラブラドルレトリバー。ビーグルが選ばれる理由としては、犬の中でも優れた嗅覚を有しているから(小さいのでかわいらしく、旅客にとっての印象も良い。)。日本では主にジャーマン・シェパードとラブラドルレトリバー)。
** 警察犬。容疑者や被害者が身につけていたものや足跡の匂いなどを追跡する。(ジャーマン・シェパード・ドッグ、ドーベルマンなど)。容疑者を見つけた場合に、容疑者が逃亡しようとしたり襲ってくる場合は腕などに咬みつく訓練も受けている。
** 遭難者の発見・救助。建物倒壊、雪崩、海洋遭難などが発生した時に活躍する(災害救助犬 海難救助犬)。
** 爆発物探知犬。DVD探知犬
* 戦闘犬(Attack dog)('''攻撃犬'''とも称される)
** 軍犬(自衛隊は警備犬と呼ぶ。航空自衛隊は元々「歩哨犬」と呼んでいたが改称された。)(ジャーマン・シェパード・ドッグ、ドーベルマン、ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアなど。)
* 対戦車犬(ソビエト軍がナチスドイツ戦車軍の対抗策としたが自軍にも被害を及ぼし失敗)
* 馬車の護衛として馬と共に併走する(グレート・デーン、ダルメシアンなど)
* 食用:犬食(チャウチャウ、ヌロンイなど)。なお、''食用'':犬食(チャウチャウ、ヌロンイなど)。なお、'''現代日本では犬をみだりに食べることや、食べるために殺すことは法律違反'''である<ref>[https://keiji-pro.com/magazine/105/ 刑事事件弁護士ナビ「ペットを食べる!?動物を殺傷した場合に科される罰則とは」 ]</ref>。
** 中国、朝鮮半島、スイス、フィリピン、アフリカ、一部の北米原住民など
::(イヌの肉は数千年前から食用とされてきた<ref>ハーツォグ, 2011, p235</ref>。アジアでは今も年間1600万匹の犬が消費されており、特に中国ではよく食べられている<ref>ハーツォグ, 2011, p236</ref>。韓国でも伝統的に犬を食べる習慣があり、年間消費量は100万匹<ref>ハーツォグ, 2011, pp237-238</ref>。フィリピンでは1998年にイヌ肉食が禁止されたが今も食べられている<ref>ハーツォグ, 2011, p236</ref>。コンゴ川の流域では、肉を柔らかくするためイヌをじわじわとなぶり殺しにするという話もある<ref>ハーツォグ, 2011, p236</ref>。食用とされる犬の数字についてアジアにおいて年間3000万という主張もあり(アジア動物親善連盟、2019年)、この場合は中国1500万、韓国700万、ベトナム500万ほかという内訳である<ref>2019-04-19, http://blog.taiwannews.jp/?p=50745, 犬肉の食用禁止を目的に連盟が発足, 台湾新聞, 株式会社 臺灣新聞社, 2019-05-30</ref>。
* 競技や曲芸などの娯楽に用いられる闘犬、ドッグレースなど)
** 競走犬、演技犬
* 実験動物。 系統管理されたビーグルが使われることが多い
=== イヌの飼育・管理 ===
==== 飼育に関連する法規 ====
たいていの国に、動物の飼育に関する法規があり、イヌの飼育をする場合もそれを遵守しつつ行うことが求められる。
たとえば日本の場合は1973年(昭和48年)からは「動物の愛護及び管理に関する法律」を遵守しつつ飼育することが求められている。同法で「動物」と書いてある部分に「イヌ」も当てはまる。以下に特に重要な条項を挙げるが、イヌを飼育する場合もこれらすべての条項を守ることが求められている。イヌを飼育する場合は、以下で「動物」とある部分を「イヌ」と読みかえて、それを遵守するように努めることになる。
:第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。
:2 何人も、動物を取り扱う場合には、その飼養又は保管の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びにその動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない。
:第七条 動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者として動物の愛護及び管理に関する責任を十分に自覚して、その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、生活環境の保全上の支障を生じさせ、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。
:2 動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物に起因する感染性の疾病について正しい知識を持ち、その予防のために必要な注意を払うように努めなければならない。
:3 動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
:4 動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。
:5 動物の所有者は、その所有する動物がみだりに繁殖して適正に飼養することが困難とならないよう、繁殖に関する適切な措置を講ずるよう努めなければならない。
:6 動物の所有者は、その所有する動物が自己の所有に係るものであることを明らかにするための措置として環境大臣が定めるものを講ずるように努めなければならない。
==== 屋外飼育と屋内飼育 ====
イヌの一般家庭における飼育は、大きく分けると'''屋外飼育'''と'''屋内飼育'''がある。
発展途上国などでは法規がそもそも整備されていなかったり法規があってもそれが守られていなくて、「イヌを飼っている」と言ってもエサだけ与えて綱や鎖でつないだりケージに入れることもしないで そのイヌが勝手に近所や街中を歩きまわっている場合もあるが、先進国では通常はそうしたことを禁止する法律が制定されている。日本では動物愛護法に「(3)動物(=イヌ)の'''逸走を防止'''するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない」とあるように、屋外飼育であれ屋内飼育であれ、自分が飼うイヌが敷地の外に逃げ出して戻ってこなくなる事態は防がなければならない。(そのために、綱や鎖につないだり、ケージ(檻)に入れたり、フェンスで囲ったり、屋内に飼って出入り口のドアを閉めたりする。)
;屋外飼育
屋外飼育は庭や玄関や軒下などの屋外に住まわせる方法。たとえば次のような方法がある。
* 小ぶりの犬小屋を設置し、首輪と鎖や綱などで行動範囲を限定する方法。
* かなり大きな「犬小屋」(犬を飼うための小屋なので定義上「犬小屋」だが、人も暮らせるほどの大きさの「小屋」)を設置し、その中で暮らさせ、食事や排せつもその中でさせる方法
* 自宅敷地(庭)の一部を高い柵(フェンス)などで囲い、その中限定で一種の「放し飼い」にする方法(あまり多くはないが、広い敷地を所有する人などがまれにとる方法)。設置する犬小屋はさまざまなサイズがありうる。
;屋内飼育
屋内飼育は家の中に住まわせる。近年では「犬用トイレ」というものがペットショップなどで販売されており、これにより屋内飼育が容易になった。たとえば次のような方法がある。
屋内でイヌが眠る場所としては、イヌ専用のマットやクッション類を置き「イヌのベッド」とする方法、特に何もおかずカーペットやソファの上などで自由に眠らせる方法、飼い主のベッドの足元などで眠らせる、などの方法がある。また室内に、さらにケージ(柵)を設けて、就寝時などには行動範囲を制限させる飼い方も行われている。
;注意点
* 公園や河川敷など、囲われた所有地以外で飼い犬のリードを外して放し飼いにする者も少なくないが、たとえ短時間であろうともこれは条例違反であり、罰金刑が課せられることもあり得る。
* 千葉県市川市市議会は2009年9月11日条例改正を可決し、2010年4月から路上などの犬の糞の放置や不始末に過料2,000円を科すとした<ref>読売新聞2009年9月12日13S版31面</ref>。
* 近年<sup>''(いつ、2013年2月)''</sup><!-- See [[WP:DATED]] -->精神疾患を罹患する犬が増加している。その理由として、屋内飼育が増え、人間との距離が接近して攻撃行動、常同障害<ref group="注釈">同じ行動を過度に繰り返す症状。自分の尻尾を追うようにぐるぐる回るなど。</ref>、分離不安などにかかりやすい環境<ref>読売新聞 2016年11月22日 15面。</ref>、インターネット普及による飼い主の認知能力向上が指摘されている(武内ゆかり准教授・東京大学大学院獣医動物行動学研究室)。また、犬の大脳皮質コントロールが人間より脆弱で、気分が神経伝達物質の影響を受けやすいとされる(和田秀樹・精神科医)<ref>AERA2012年12月3日号</ref>。加えて、過体重の犬は食事制限をしている犬に比べて寿命が平均で1.3年短いことが明らかとなっており、去勢によって過体重や肥満のリスクが3倍高くなることがコペンハーゲン大学の研究で明らかにされている<ref>https://www.afpbb.com/articles/-/3245439, 太っている人は飼い犬も太っている傾向 研究, AFPBB, 2020-01-13</ref><ref group="注釈">この論文は、学術誌「プリベンティブ・ベテリナリー・メディスン(Preventive Veterinary Medicine)」に掲載されている。</ref>。
* イヌは愛玩動物として飼育されている数が多い分、人間による虐待、虐殺により、命を落とすものや、捨て犬として不法に遺棄されるもの、あるいは飼い主やその家族の身勝手無責任な理由によって保健所に送られるものも少なくない。例年、非常に数多くのイヌや猫たちが、全国の保健所施設で殺処分されている(2006年度で犬86,000頭余)。特定の動物の遺棄や虐待は動物愛護法で処罰されることがある。
* 離島などで野生化した野犬の存在は、野猫や人為的に持ち込まれたマングースとともに、絶滅が危惧される小動物や陸地に営巣する鳥類にとって、大きな脅威となっている。鳥獣保護法においては、野犬は狂犬病の感染防止と特定鳥獣の保護の観点からハンターによる銃・わな猟での狩猟対象となっているものの、飼い犬や野良犬との厳密な区別が極めて難しい為に、極端な大規模集団となった野犬群を自治体などからの依頼で猟友会が駆除する場合を除き、積極的に野犬を狩猟対象とするハンターは殆ど居らず、対策は'''可能な限り野犬を発生させない=飼い主に最後まで責任を持って飼育させる'''以外には無い。
==== 自宅に加えて犬の飼育に活用できる施設 ====
愛犬の健康のために、(リードをはずして)走り回る場所を提供するドッグランの設置も増えてきている。飼い主が旅先に飼い犬を(やむなく)連れてゆくことができない場合にイヌを預かってくれるサービスも増えている。また愛犬と旅行中に一緒に泊まれるペンションやホテルなども増えている。
最近では、愛犬と飲食できるドッグカフェ、愛犬を癒すためのドッグセラピーもある。最近では、多くの施設でルールを細かく設定しているのにも拘らず、犬、飼い主同士のトラブルも少なくなくない。そのため、これらの施設を利用する前に安全上のきまりやルールを、飼い主自身で確認しておくことが大切である<ref>https://wancoro.club/dog-run-knowledge/, ドッグランでトラブルに巻き込まれたらどうすればいい?対処法まとめ わんころ倶楽部, 2018-11-02, wancoro.club<sup>''(リンク切れ、2021年4月)''</sup></ref>。
==== イヌに与えないほうがよい食べ物 ====
「動物の愛護及び管理に関する法律」の第七条に「動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者として動物の愛護及び管理に関する責任を十分に自覚して、その動物をその種類、習性などに応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の'''健康及び安全'''を保持するように努める」とあり、イヌの健康(や安全)の保持にも努めるべきであり、イヌの健康を害するようなものを与えないようにしなければならない。
イヌの健康に影響を与える食べ物については、それが良い影響なのか悪い影響なのかを問わず、科学的にすべてが解明されているわけではない。現在、健康によい、もしくは無害とされている食べ物でも、将来的に悪影響が判明したり長期的な調査によって長期間の摂取が好ましくないとされたりする可能性がある。
以下に挙げる物は健康への悪影響が判明している食べ物であり、これらのものを好んで食べるイヌもいるため、飼い主が与えない、もしくは、拾い食いさせないように注意されている。
* チョコレート
*: これは、チョコレート類に含まれるテオブロミンという成分によって中毒を起こすためである。体重10kgのイヌが約100g食べた場合でも発症のおそれがある。2009年度では、215件の中毒事例が報告されている<ref>朝日新聞2012年2月14日</ref>。[[ネコ]]も同様の理由で悪影響を受ける。
* ネギ類(ネギ、タマネギ、ニンニク、ニラなど)
*: これは、ネギ類に含まれる成分(アリルプロピルジスルファイドなど)がイヌの赤血球を溶かし、貧血を起こすためである(タマネギ中毒)。ネコも同様である。<sup>''(要出典、2013年2月)''</sup>
* 鶏の骨
*: 噛み砕いた際にササクレ状に割れるため飲み込んで消化管穿孔の原因になることがあるため、生の鶏を与える際は飼い主が注意深く観察することは大事。特に加熱されたものは更に骨が硬くなり危険<sup>''(要出典、2013年2月)''</sup>。
* 牛乳
*: 他の哺乳類と同様に生育にしたがい、腸内のラクターゼが失われて授乳に含まれる乳糖の分解が困難になり、下痢などを発症する乳糖不耐症を指す。これは犬に限らず健康な哺乳類全般で見られる。ただし、牛乳は犬の母乳に比べて乳糖の割合が高いことには留意すべき<ref group="注釈">母乳中の乳糖の割合は、イヌで3.1%、ウシで4.7%、人間ではさらに高く6.1 - 6.8%も含んでいる。</ref>。幼犬で発症する場合は不耐ではなく個体ごとのアレルギーを疑うべきである。
* キシリトール
*: インスリンの過剰分泌による低血糖や肝障害を引き起こす。人とは異なり犬に対しては、キシリトールはインスリンを分泌させる力が強いため、血糖を異常に低下させてしまう。血糖低下による、意識低下、脱力、昏睡、痙攣、肝障害が起こる可能性がある。<sup>''(要出典、2013年2月)''</sup>
*: キシリトールを0.1g/kg以上(体重10kgの犬で1g)摂取してしまった場合には要治療であるとの報告がある<ref>Eric K. Dunayerら, 2006年12月0<sup>''(要出典、2019-05-06、Eric K. Dunayer氏を著者とする文献は本記事に載っていないようです。従って文献名などが不明です。)''</sup></ref>。
*: 埼玉県獣医師会では、犬にキシリトールを食べさせないように、中毒を起こした場合はすぐに獣医師の診察を受けるよう注意を呼び掛けている<ref>社団法人 埼玉県獣医師会, 犬のキシリトール中毒に注意!!, http://www.saitama-vma.org/sick_k02.html, https://archive.is/JnDG1, 2013-05-03, 2019-05-05</ref>。
*: 厚生労働省の資料によると104週間の高濃度投与で肝臓への影響が確認できるが、単回投与における毒性は極めて低いとされる<ref>日本食品化学研究振興財団, 厚生労働省行政情報 食品衛生調査会関係資料 食品添加物の指定、使用基準の改正に関する食品衛生調査会、毒性部会及び添加物部会合同部会報告について 別添1 キシリトールの指定について, http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/0/a882af3c2daa31ba49256609001da2aa?OpenDocument , 2019-05-05 , https://web.archive.org/web/20150924012104/http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/0/a882af3c2daa31ba49256609001da2aa?OpenDocument, 2015-09-24</ref>。
* アボカド
*: 果肉や皮に毒素が含まれており、下痢や嘔吐を起こす危険性がある。種を誤食する恐れもあるので、イヌの届く場所に置かない<ref name="inu201205">「いぬのきもち」2012年5月号、ベネッセ。<sup>''(要ページ番号、2019-05-06)''</sup></ref>。
* たけのこ
*: 結石症のリスクを高めるシュウ酸を多く含み、与えない方がいい。味付けメンマは塩分も高く、与えない方がいい<ref name="inu201205" />。
* ブドウ(葡萄)(生ブドウ及び干しブドウ)
*: 腎尿細管壊死を起こす可能性がある。
'''犬の嫌いな言葉'''
2021年犬の情報サイトINUNAVIが全国の犬の飼い主672人に「愛犬の表情や態度について」のアンケート調査を実施。「苦手な言葉や嫌いな単語はある?」という質問に「ある」と回答した人は49.1%という結果となり、1位は「お風呂」2位は「病院・先生・お医者さん」3位は「お散歩」という結果に<ref>犬は飼い主に似る?人間みたいな行動をするおもしろエピソードも…!【犬の飼い主672人アンケート】, https://inunavi.plan-b.co.jp/dog_and_human/, INUNAVI(いぬなび), 2021-06-25</ref>。
==== 人気の犬種 ====
* 1990年代以来のペットブームの中、イヌは高い注目を集めてきている。人気犬種は時代によって変わるが、1990-2000年代に話題を呼んだ犬種としては、シベリアン・ハスキー、ゴールデン・レトリバー、ウェルシュ・コーギー、ブルテリア、ダルメシアン、チワワなどが挙げられる。ブームに比例してドッグウェア(犬に着せる服)も様々な多様化したブランドが進出し、これもまたブームとなっている。
* チャールズ・シュルツの漫画『ピーナッツ』の「スヌーピー(ビーグル)」、佐々木倫子の漫画『動物のお医者さん』の「チョビ(シベリアン・ハスキー)」、ディズニー映画『101』によるダルメシアン、アイフルのテレビCMに出演した「くぅ〜ちゃん(チワワ)」など、テレビ・映画・漫画などの影響で、期せずしてブームとなった犬種もある。
==== ペット犬の名前 ====
ペットとしての名前は、2018年に行われたオスメス問わずのランキングによれば「ココ」「モモ」「マロン」の順に多い<ref>https://www.anicom-sompo.co.jp/special/name_dog/, 犬の名前ランキング2018, アニコム損害保険株式会社 , 2019-05-05</ref>。
==== 犬が触られて嬉しい場所 ====
2022年トリミングサロンStar seaが運営する犬の情報サイトドッグフードベストわんが全国の愛犬家100人に「愛犬が触られて1番喜ぶ場所は?」というアンケートを行ったところ1位「お腹」2位「頭」3位「背中」となった<ref>https://starsea.jp/dogfood-best-one/meal-life/touch-happy/, 犬が触られて1番喜ぶ場所はどこ?愛犬家100人にアンケート調査しました!, 2022-07-01</ref>
==== ブリーダー ====
さまざまな犬種ごとのイヌを繁殖させて販売する業者をイヌの[[ブリーダー]]といい、各ブリーダーの犬舎を、しばしば「ケンネル」や「ケネル」とも呼ぶ(英語 kennel から)。犬種の管理などを行う蓄犬団体は「ケネルクラブ」と称す。各国にケネルクラブがあり、日本にも社団法人ジャパンケネルクラブがある。
近年高まるペットブームの中、一部の業者によって人気品種の乱繁殖が行われている。日本ブリーダー協会は近親交配の結果、先天的障害を持つ犬が増加していると警告している。生まれながら障害を発症している犬は処分されることが多い。国はこうした障害犬の増加を受け、動物管理法を改正し悪質業者を処分できるようになった。しかし、結局のところ消費者の意識が変わらなければ障害犬を産む乱繁殖をとめることは難しい。
=== 犬の鳴き声のオノマトペ ===
==== 日本語 ====
犬の鳴き声を、現代日本では、一般的に「わんわん(ワンワン)」「きゃんきゃん(キャンキャン)」などの擬音語(オノマトペ、声喩)で表されるのが普通である。そのため、これらの語を元にして犬のことを「'''ワンちゃん'''」「'''わんこ'''('''ワンコ''')」「'''わん公'''('''ワン公''')」などとも俗称する。なお、日本語では擬音語が発達しており、他にも「ぐるるる(グルルル)」「うぉーん(ウォーン)」「くーん(クーン)」「きゃいーん(キャイーン)」など、犬の感情の機微を捉えようとする多様な表現が生み出されている。
歴史的には「ひよひよ」「べうべう」などと書いて「ビョウビョウ」(研究者によっては「びよびよ」と表現<ref>山口, 2002<sup>''(要ページ番号、2019-05-06)''</sup></ref>)と発音していた期間が長く、狂言の台詞などにその名残を見て取れる。江戸時代になって「わんわん(ワンワン)」が現われ、しばらくの間は従来語と共存していたref>山口, 2002<sup>''(要ページ番号、2019-05-06)''</sup></ref>。
==== 日本語以外 ====
英語では bow-wow(仮名転写[<small>以下同様</small>]:バウワウ)、en|bark(バーク)、en|howl(ハウ)など、<!--ドイツ語では ???? (フント)、|※そもそも合ってるのか(Hundの事ではないの? ドイツ語ではwau-wau)-->ロシア語では Гав-гав(ガフガフ)、中国語では「汪汪(ワンワン)」<!--、朝鮮語では ???? (モンモン)-->と鳴くとされる。
=== 犬を主題とした作品・キャラクターなど ===
犬は、マスコットや、漫画など現代的フィクションのキャラクターなどとしても頻繁に登場する。
子犬を鼻先からアップで撮影した「The Dog」シリーズをはじめとして、「じゃがいぬくん」、「しばわんこ」、「お茶犬」、「アフロ犬」、「豆しば」など、イヌをモチーフとする最近のデザインやキャラクター物は、枚挙にいとまがない。
=== 名前にイヌを持つ生物 ===
生物の名、特に植物の名で、イヌが付くものも多い。イヌの特徴などに似ていることによるものもあるが、多くの場合、イヌが付かないものに比べて、より有用性が低かったり、使えなかったりすることを意味する(派生語も参照のこと)。
* イヌの特徴からの命名には、イヌノフグリ、[イヌノハナヒゲ、イヌノヒゲなどがある。
* より使えないことによる例としては、イヌマキ、イヌビワ、イヌムギ、イヌガラシ、イヌツゲなど。
=== 犬の登場する諺・故事成語 ===
* 淮南之犬
* 犬去りて、豚来たる
=== その他イヌについて ===
<sup>''(雑多な内容の箇条書き、2013年2月)''</sup>
* 11月1日が犬の日として、社団法人ペットフード協会によって定められた。
* 行動学からの詳細な議論については、(データとしては古くなってしまうが)コンラート・ローレンツの『人イヌに会う』(至文堂)を参照するとよい。
* 犬はしっぽを右に振って喜びを、左へ振って警戒を表現するという説がある<ref>http://www.sankei.co.jp/enak/2007/may/kiji/01life_dog.html, =産経新聞 ENAK, うれしいとき、犬のしっぽ右に, 産経デジタル . 2019-05-05</ref>。
* 作家太宰治は極度の犬嫌いだったらしく、犬に対する心情(恐怖)を短編「畜犬談」において痛ましくもユーモラスに記している。
* 犬は走る人などを見ると追いかける習性がある。犬が追いかけてきたとき、走って逃げるのは逆効果である。また、犬は階段の上り下りが苦手なので、近くに階段があれば、階段に逃げ込むとよい。
* 犬の事を沖縄弁ではいんぐゎと呼ぶ。
* アイヌ民族に対する差別用語とされ、近年では2021年(令和3年)3月12日放送の日本テレビの情報番組『スッキリ』で、グループのhul]配信のアイヌ民族のドキュメンタリー作品を紹介した際、出演者のひとりが「あ、犬(アイヌ)」と発言し、日本政府(内閣官房)や北海道アイヌ協会、北海道のネット局である札幌テレビを始め各所からの抗議を受け、同年4月9日には放送倫理・番組向上機構 (BPO) が放送倫理違反の疑いがあるとして審議を開始<ref>日テレ系「スッキリ」のアイヌ差別発言 BPO審議入り, https://www.asahi.com/articles/ASP4974NTP49UCLV00S.html, 朝日新聞デジタル, 2021年4月9日, 2021-02-05</ref>、同年7月21日に放送倫理違反があったとする意見書を公表した<ref>日テレ「スッキリ」に放送倫理違反 アイヌ発言でBPO, https://www.asahi.com/articles/ASP7P6H4MP7PUCVL00C.html, 朝日新聞デジタル, 2021年7月21日, 2021-02-05</ref><ref>日本テレビ『スッキリ』 アイヌ民族差別発言に関する意見, https://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/kensyo/determination/2021/41/dec/0.pdf, 放送倫理・番組向上機構, 2021年7月21日, 2021-02-05</ref>。
** 上記の北海道アイヌ協会は、1961年(昭和36年)から2009年(平成21年)まで「アイヌ」の名称を避け「北海道'''ウタリ'''協会」と名乗っていた。
== 参考文献 ==
{{DEFAULTSORT:いぬ}}
[[Category:犬|*]]
[[Category:中国神話]]
[[Category:獣]]