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初版や子供向きの翻案では、最後に死ななかったり、仲直りするなどの結末となる場合がある。
 
== ファンタジーにおけるコボルト ==
 
[[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ]]『[[ファウスト_(ゲーテ)|ファウスト]]』の中で、[[四大元素]]を司る[[四大精霊]]のうち、土の元素を指すものとして出る<ref>ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ作、[[相良守峯]]訳『ファウスト 第一巻』[[岩波文庫]] [[1958年]] ISBN 978-4003240632 89頁では「コーボルトよ励め」と書かれる</ref>
他、コボルトは剣と魔法を題材とした[[ファンタジー]]の小説やゲームにも登場する。[[ロールプレイングゲーム]]を創始した『[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]』シリーズがコボルドを採用したのがその嚆矢であるが、80-90年代頃の同作では、コボルドは臆病だが残酷な、小柄で犬に似た頭部に角を生やし、鱗を持つ人型生物とされていた。その後に続いたゲーム・ファンタジー作品においては、犬のような頭部という側面が強調されたことで、体毛のある犬のような人型生物という表現もされるようになる。だが2000年に展開が始まった『[[ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版]]』で、コボルドはドラゴンの血を引くと自称する爬虫類型人型生物として描かれるようになり、それ以降はこのイメージが大きく広がることになった。
 
[[日本]]においては、アメリカからゲーム的ファンタジーが輸入された時期に影響力のあった犬獣人の姿で描かれることが多い。特に『[[ウィザードリィ]]』シリーズにおいて、輸入版の[[イラストレーション]]を担当した[[末弥純]]によって狗頭そのものであるように描かれたことは、このイメージの流布に大きく寄与している。
 
コバルトの鉱物にまつわる伝承が反映されてか、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』では有能な鉱夫とされる。『[[ソード・ワールドRPG]]』などの背景世界である[[フォーセリア]]においては銀を腐らせるという言い伝えを持つ。これを受けて、ソード・ワールドと同世界であるロードス島を舞台にした[[水野良]]『[[新ロードス島戦記]]』においては、コバルト(作品中では「腐銀」と表記)を[[釉薬]]に用いて[[陶磁器]]を作製する描写がある。『[[アルシャード]]』では、[[ミスリル]](銀秘石)をコバルト(蒼魔石)に変えてしまう魔力を持つとされている。
また、新たな解釈として、上記外見から「犬のように人なつこく友好的」なモンスターとして描かれる場合もある。
 
『[[リネージュ]]』においては、上記の犬のような人型生物という外観で、こん棒を武器として戦うモンスターとして登場している。戦闘力の低い種族として描かれ、序盤においてプレイヤーが少ない被害で倒すことができるという位置づけにおかれている。
 
ちなみにファンタジーのモンスターとしてのコボルトは、英語読みでコボル'''ド'''と表記されることが多い。ロールプレイングゲームが知られ始めた昭和末期にはロールプレイングゲームを紹介する書籍などにおいてコ'''ポ'''ルドという誤記も見られたが、周知が進むにつれ消えていった。
 
また、[[1970年代]]には日本でコボルト人形が販売され、人気を集めた。プラスチック製で、星座によって色が決められていた。ドイツの森に帰らなければならないため、願いが叶ったら土に埋めるという設定になっていた。[[2000年]]以降では真上犬太『[[かみがみ~最も弱き反逆者]]』Shiba『[[コボルト無双]]』などの和製コボルトを主体とした小説なども発刊されている。
== 参考文献 ==

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