<blockquote>昔バリになった(目から光の出る)人がいた。彼が見るものは何でも死んでしまった。配下は彼を恐れて、山の中に家を作り、彼をそこへ送った。しかし、食べ物は与えていた。その費用が大変なので、バリを殺そうとした。バリは切りつけられると、怒って睨みつけたので、切りつけた本島人は死んでしまってわずかしか残らなかった。バリが死んだので、首を取って布に包み、家に持ち帰った。ところが、見物に来た人たちはみなバリの目を見ると死んでしまった。「これはいけない」ということで生き残った人々は首を川へ持って行って淵の中に入れた。それからそこは常に不吉で、そこへ行くとみな病気になるそうだ<ref>神々の物語、台湾原住民文学選5、紙村徹編、草風館、2006、p323、『原語』pp271-273</ref>。</blockquote>
== おそらく類話 ==
=== 祟り ===
兵庫県美方郡小代村熱田では昔悪い事をする人があったのでみんなで殺したが、それから祟りがあり色々と災いが起こったので神として祀ったという<ref>[https://www.nichibun.ac.jp/cgi-bin/YoukaiDB3/simsearch.cgi?ID=2410051 怪異・妖怪伝承データベース]、国際日本文化研究センター(最終閲覧日:25-01-06)</ref>。
==== 私的解説 ====
兵庫県美方香美町郡小代区新屋、現在は廃村となり、熱田集落跡、とのこと。約800年前に尾張国熱田神宮に仕えた田野氏が移住して開いた集落とのこと。善光寺から勧請されたとも言われる薬師如来像が祀られている観音堂があるとのこと。但馬牛再興の地として名高く、豪雪地帯で「秘教」」と呼ばれていたとのこと。兵庫県だけれども、東国の気配が感じられる集落である。
== 私的解説 ==