大気の娘'''イルマタル'''が、天空から海原へ降り、波間を漂った。風が吹いて処女イルマタルを身ごもらせ、海が彼女を身重にした。イルマタルは長い年月を経ても出産することができず、苦しんだ。彼女は天地を創造し、その後にようやく詩人ワイナミョイネンが、イルマタルの胎内から生まれ出た。彼は生まれながらに老人だった。
=== 『なぜ神々は人間をつくったのか』 ===
『なぜ神々は人間をつくったのか』(シッパー)第7章「最初に男がいなかった場合」
女人国に住む女たちは、子供が欲しくなると屋根や山に登り、かがみこんで臀部を突き出して、風にさらす。風が性器に吹き込むと子供が腹に入る。女児が生まれればめでたいが、男児が生まれると女たちは嘆き悲しみ、赤ん坊を切り裂いて殺してしまう(インド、ワンチョ族。台湾、ブヌン族ほか)。
=== 女護が島 ===
『御曹子島渡』(御伽草子)、『風流志道軒伝』(平賀源内)巻之5