'''笠地蔵'''(かさじぞう)は、日本の伽話の一つ<ref name="Kb">https://kotobank.jp/word/笠地蔵 , 笠地蔵 , コトバンク, 2019-05-05</ref>で、とりわけよく知られる昔話の一つ。致富譚(ちふたん)<ref name="Kb_Brit">https://kotobank.jp/word/笠地蔵 , 笠地蔵 , 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』 , コトバンク , 2019-05-05</ref><ref name="Kb_Nipponica">url=https://kotobank.jp/word/笠地蔵 , 笠地蔵 , 小学館『日本大百科全書:ニッポニカ』 , コトバンク , 2019-05-05 </ref><ref>https://kotobank.jp/word/致富 , 致富 , コトバンク , 2019-05-05 </ref>の代表的なもので、親切を施した無欲な善行者に思いがけない福運が謝礼としてもたらされる話である。具体的には、貧しくとも心の清い老夫婦が、路傍の石地蔵(地蔵菩薩の石像)に菅笠を被せてやり、その恩返しを受けるというもの。'''笠長者'''(かさちょうじゃ)ともいう<ref name="Kb_MyPedia">https://kotobank.jp/word/笠地蔵 , 笠地蔵 , 平凡社『マイペディア』 , コトバンク , 2019-05-05 </ref>ほか、現代では '''かさこ地蔵'''(かさこじぞう)ともいう。
地蔵信仰の無い<ref name="Kb_世百典">{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/笠地蔵 |title=, 笠地蔵 |work=平凡社『[[世界大百科事典]]』第2版 |publisher=, 平凡社『世界大百科事典』第2版 , コトバンク |accessdate=, 2019-05-05 }}</ref>[[沖縄地方]]以外{{r|Kb_世百典}}の日本各地に広く分布している話であり{{r|Kb_Brit}}、[[寺社]][[縁起]]と関連しているものもある{{r|Kb_Brit}}。[[笠覆寺]]([[愛知県]][[名古屋市]][[南区 (名古屋市)|南区]]笠寺町に所在)と笠地蔵の関係はその代表的一例である沖縄地方以外の日本各地に広く分布している話であり、寺社縁起と関連しているものもある。笠覆寺(愛知県名古屋市南区笠寺町に所在)と笠地蔵の関係はその代表的一例である<ref name="Kb_MyPedia">{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/笠地蔵 |title=笠地蔵 |work=[[平凡社]]『[[マイペディア]]』 |publisher=コトバンク |accessdate=2019-05-05 }}</ref>{{r|Kb_Nipponica}}。地域ごとに異なる部分も多いが、[['''大晦日]]の出来事とする点では違いが無い{{r|Kb_Brit}}。'''の出来事とする点では違いが無い。<!--[[岩手県]]・[[福島県]]などに[[伝承]]がある。[[東北地方]]一円や[[新潟県]]を始め、[[北陸地方]]や[[西日本]]では[[広島県]]や[[熊本県]]においても古くから語り継がれており、正確な発祥の地は不明である。|※沖縄以外の全国各地にあるとされているなか、僅かなで特定地域だけを列挙するのは、特筆性の無い限りでは正しくないでしょう。岩手県・福島県などに伝承がある。東北地方一円や新潟県を始め、北陸地方や西日本では広島県や熊本県においても古くから語り継がれており、正確な発祥の地は不明である。※沖縄以外の全国各地にあるとされているなか、僅かなで特定地域だけを列挙するのは、特筆性の無い限りでは正しくないでしょう。-->
[[花咲か爺]]や[[舌切り雀]]などのように[[善悪]]を対比するような話ではない。純粋に正しい行いをする者が救われるという展開は、[[仏教]][[思想]]の[[観念]]に基づくものであり、親が子に語り継いでいくことで、子供に[[道徳]]を教え諭す[[寓話]]の要素を持っている。