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1,178 バイト追加 、 2024年12月15日 (日) 19:33
=== 私的考察 ===
御年神の説話そのものはミャオ族の「[[チャンヤン]]神話」と「[[バロン]]・[[ダロン]]神話」が崩れたもののように感じる。「牛肉を田人が食べ、神がそれに怒りを示した」という点は、「[[チャンヤン]]が弟の水牛を生け贄として神に捧げ、それを食べた点を雷神が怒った」という点とほぼ一致する。ただ、御歳神は虫害を起こす「疫神」であり、その性質はどちらかといえば、「[[バロン]]・[[ダロン]]神話」の雷神に似ているように思う。
 
白猪・白馬・白鶏を捧げるとなぜ御年神が鎮まるのかがはっきりしないが、「白」がつくこれらの獣は「'''大地主神'''」の化身であって、'''大地主神'''に相当するものを人身御供に捧げたものが変化したものかもしれない、と思う。また伝承の中では「田人」も「'''大地主神'''」の配下にある「'''大地主神'''」の化身のように感じられる。これはいわゆる「洪水神話」では、雷神と戦った'''父親の死'''が変化したものと考える。日本の伝承では、「'''父親が疫神と戦う'''」というミャオ族の神話と異なり、「'''父親を人身御供に捧げる'''」となっていたようである。その結果、大洪水ではなくて、虫害を逃れる方法を御年神から教えてもらったとなっている。その具体的な内容は明らかではないが、大洪水という設定ではなくなってしまったので、[[ヒョウタン]]の中に隠れる、とはならなかったようである。
 
年神信仰が弥生時代から続けられていた、というのであれば、
== 来訪神 ==

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