こうすると'''土神、植物神、蚕神としての姫補佐官は消してしまわなければならない'''ので、国内からはほとんど消した。あくまでも「犬族の姫補佐官神は土神である」と言い張る人々は粛正の対称とされた。後に彼らは政治という祭祀(占い)の場で姫補佐官の霊にお伺いを立てるための人身御供として、殷でどんどん殺されることとなった。
10.もう一つの方便は「首狩」である。こちらは「成人儀礼のために余所の部族の首を狩ってこい。」というものだった。これも「=== 10 ===10.もう一つ、人身御供に関する方便は「首狩」である。こちらは「成人儀礼のために余所の部族の首を狩ってこい。」というものだった。これも「'''男子の成人式に必要なことだし、殺すだけで食べないのだから、禁止事項には当たらない。'''」とされた。成人式は誰かを殺して先祖の'''炎帝'''と一体化する重要な行事とされた。首を狩られる者は、炎帝と一体化するために必要な人身御供だったのだ。でもこの儀式は王国が大きくなっていろんな部族が国民に加わるようになると、国民が互いに殺し合う原因となって、だんだん邪魔になってきた。炎帝は植物の王、世界樹と同じものとされた。この役目も土神だった姫補佐官神から奪ったものだ。 11.更に時が流れると、姜王子の子孫はやむを得ない理由があったとしても、両親を殺さなければならないような王・女王が先祖では、王室の権威を低下させてしまう、と考えるようになった。そこで今度は「河と雷神が洪水を起こしたけれども、生け贄となったの補佐官と女王ではなく、伏羲と女かという子供だった。雷神は姫補佐官のことである。」と言うようになった。姫補佐官は水雷神に捧げられて、水雷神と一体化した生け贄だったのだけれど、これで正式に'''最初からの雷神'''ということになった。雷神の子孫ということで王家の格は上がった。ついでに「'''これから生け贄には子供を捧げよう。'''」ということになった。これが西方に伝播して、古い時代の人身御供の文化と融合して「'''幼児供犠日月樹'''」となった。に捧げ、木と一体化する重要な行事とされた。首を狩られる者は、炎帝と一体化するために必要な人身御供だったのだ。でもこの儀式は王国が大きくなっていろんな部族が国民に加わるようになると、国民が互いに殺し合う原因となって、だんだん邪魔になってきた。そこで「首狩」は禁止とされ、抵抗した人々は船に乗せられて沖に流され国を追い出された。
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12.王家と民のために人身御供になった、とされた姜女王と姫補佐官を子供の女かと伏羲に置き換えたら困ったことになった。生け贄に捧げられたのが子供なら「王家の先祖」にできなくなってしまう。それで困って、「'''河と雷神が洪水を起こしたけれども、伏羲と女かだけは生き残った。彼らが王室と人類の先祖である。'''」と言うようになった。姫補佐官は偉大な先祖だから「黄帝は水雷神だから天に昇った」とか適当に神秘的な表現をつけて神格化することにした。適当に伝承を作るので、新しい話は完全に国中に広まらず、一部では「生け贄にされた姜女王も'''水神(竜神)'''になった。」と言われるようになった。そして、言ってることが適当にころころと変わる王室について行けなくなった人々は、饕餮補佐官をモデルにした炎帝とご都合主義で変形させられた姫補佐官神を信仰するのではなく、饕餮補佐官の弟の'''蚩尤将軍'''を新たな「自分たちの神」として採用して姜氏族から別れて行った。王室の方はこれを根に持って、「いつか痛い思いをさせてやろう」と考えたかもしれない。