<blockquote>季節、変化、植物の成長、庭園、果樹の神である。彼は意のままに姿を変えることができ、オウィディウスの『変身物語』(xiv)によると、この力を使って老女に変装してポモナの果樹園に入り込み、求婚者を拒絶することの危険性を警告する物語(埋め込まれたイフィスとアナクサレテの物語)を使って彼女を誘惑し、ポモナをだまして話しかけさせた。ウェルトゥムヌスとポモナの物語は「ラテン語のみで書かれた最初の物語」と呼ばれている。<ref>これは、チャールズ・ファンタッツィの「ポモナとウェルトゥムヌスの物語におけるローマ神話の復活」、N. バルブ他編、オヴィディアヌム(ブカレスト、1976年:288)で、ラテン語のみで書かれた最初の物語と呼ばれており、ロクサーヌ・ジェンティルコアは「欲望の風景:オウィディウスの『変身物語』におけるポモナとウェルトゥムヌスの物語」、フェニックス 49.2(1995年夏:110-120)、110ページ(「これはラテン語のみで書かれた最初の物語とも呼ばれている」)と注1で述べている。</ref>(英語版Wikipediaより、翻訳はGoogle翻訳を参照)</blockquote>
とのことだ。とのことだ。ヴォルトゥムナ(Voltumna)は冥界の神で、植物に関連する神、軍神の性質を持ち、かつ「'''悪知恵'''」で人を騙す神だった。農耕に関する神である点はサートゥルヌスに似る。軍神の性質はエジプト神話のセトに似る。また、「天のユーピテル、地のサートゥルヌス」と考えれば、サートゥルヌスもヴォルトゥムナも「'''地'''」に属する神といえる。サトレも「地」に属する神なので、ヴォルトゥムナに近しい神とされたのではないだろうか。エトルリアのティニアとヴォルトゥムナの'''「天地」の二主神構造'''は、そのままローマにユーピテルとサートゥルヌスの'''「天地」の二主神構造'''として取り込まれた感がある。ローマの人々は、ティニアとヴォルトゥムナの「天地」の二主神構造を知っていて、それをローマに採用する際に、ヴォルトゥムナを似た神のサトレに置き換えて取り込んだものと考える。だから、「ローマ神話とギリシア神話は同じもの」というけれども、ギリシアの方は クロノス ー ゼウス の父子関係の神をあらかじめ持っており、それを参考にしたものがあったとすればヒッタイトの クマルビ ー テシュブ という父子神の関係だったと考える。ローマの サートゥルヌス ー ユーピテル は、もしかしたら「父子」ではなくても良く、エトルリア式の「二主神制」が導入できればそれで良かったのではないだろうか。ただ、神々の関係をギリシア神話に寄せて構成したかったので、サートゥルヌスはユーピテルの父とされたのかもしれない、と思う。
=== ネイト・エジプト神話 ===