'''タンアウの話'''
2.昔、タンアウと称する二丈余りの男あり。山に入り鹿を見れば、陰茎を延ばして鹿を取り巻きて斃せり。しかるにある日、弟誤りてその陰茎を切りたれば、死亡せり。(ブヌン族タケトド部族バクダツ社、)2.昔、タンアウと称する二丈余りの男あり。山に入り鹿を見れば、陰茎を延ばして鹿を取り巻きて斃せり。しかるにある日、弟誤りてその陰茎を切りたれば、死亡せり。(ブヌン族タケトド部族バクダツ社、『蕃調』武崙族前篇族p.238)<ref>神々の物語 台湾原住民文学選5 神話・伝説・昔話集、紙村徹編・解説他、草風館、315p</ref>
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1は、女性が息子を去勢して、'''恨まれ罰を受ける物語'''である。何故、去勢することになるのかというと、全体に、「家畜の豚は去勢をすると大きくなるので」「小さな男の子を大きく育てようとして」去勢することになるようで、人間の男の子を豚になぞらえてそうなった、としているようである。豚に見たてているからなのかもしれないが、このタイプの物語の青年は熊が豚を襲うように、熊に殺されるようである。豚になぞらえている点と、熊に殺される点が独特である。
2は類話となるが、
=== 穀物の起源 ===