== 私的考察 ==
「[[玉兎]]」といえば現代の中国では「月の神」というか月に住む神獣とされているが、紅山文化では「太陽女神」とされていたように思う(図2-5)。また、紅山文化からは玉の象?(図6)、目のついた雲型(図6)、玉亀、玉蛙、玉蝉、玉梟なども出土しており、「太陽神」に複数のトーテムが重ね合わせられていたか、それぞれに異なる神の役割を負っっていたいわゆる「多神教」の状態であったことが分かる。また、太陽女神は「兎様」ではあるけれども、耳の乏しいもの(図2)、人間的な耳を有しているもの(図4)などがあり、純粋な兎というよりは擬人化した兎であり、もしかしたら本来の兎にはない神獣的な役割も備わっていたかもしれないと思う。特に兎の特徴である長い耳は「鳥の翼」のようにも考えられていたのではないか、と個人的に想像する。
== 関連項目 ==
* [[趙宝溝文化]]
* [[夏家店下層文化]]
* [[兎]]
** [[玉兎]]
== 外部リンク ==