==== マルト神群 ====
[[暴風雨]]を司るのは暴風雨を司るのは'''マルト神群'''で、彼らもアーリア人最古層に属する極めて古い神々である。独立した神群であるが、バラモン教の聖典『[[リグ・ヴェーダ]]』において最も多くの讃歌を捧げられている[[英雄]]神』において最も多くの讃歌を捧げられている英雄神[[インドラ]](※武勇などを司る[[雷神#世界の雷神|雷霆神]])と共に謳われる際は、インドラ神に付き従う神々という位置付けになり、それゆえに彼らにも多くの讃歌が捧げられている。(※武勇などを司る雷霆神)と共に謳われる際は、インドラ神に付き従う神々という位置付けになり、それゆえに彼らにも多くの讃歌が捧げられている。
==== ルドラ ====
暴風神'''ルドラ'''は、破壊的な暴風雨と、それが過ぎ去ったあとに訪れるすべてを生まれ変わらせるような爽快感を司る。その名は「咆哮者」の意。[[サイクロン]]の神格化ともいわれ、[[パンジャーブ]]へ侵入して以降のアーリア人が信仰するようになったと考えられる。最初のの神格化ともいわれ、パンジャーブへ侵入して以降のアーリア人が信仰するようになったと考えられる。最初の[[ヴェーダ]]である『リグ・ヴェーダ』の段階では、まだほとんど謳われることが無い。
創造に繋がる破壊と再生を司る大神[[シヴァ]]は、様々な神の性質を取り込みつつ、[[ウパニシャッド#ウパニシャッド哲学|ウパニシャッド哲学]]によって体系化された[[ヒンドゥー教]]の最高神であるが、暴風神ルドラは直接的原形として極めて重要である。シヴァの名は「慈悲深い」「吉祥な」という意味で、元はルドラの親和的([[荒魂・和魂|和魂]]的)一面を讃える慣用表現であった。は、様々な神の性質を取り込みつつ、ウパニシャッド哲学によって体系化されたヒンドゥー教の最高神であるが、暴風神ルドラは直接的原形として極めて重要である。シヴァの名は「慈悲深い」「吉祥な」という意味で、元はルドラの親和的(和魂的)一面を讃える慣用表現であった。
=== メソポタミアの風神 ===