* 気の強さを表すエピソードの多いアルテミスであるが、トロイア戦争で自らが支援したトロイアが滅亡した際には父であるゼウスに泣きつくという一面を見せている。またアルテミスは勢力のない女神で、アルテミス自身の弓でヘーラーに殴打され、泣きながら逃走する小娘として描かれている<ref name="T"></ref><ref>ホメーロス『イーリアス』、21巻470行。</ref>。
* [[ギガントマキアー]]においてはギガンテスの一人グラティオーンを倒している。
* 弓と[[箙]]で武装した「アポロウーサ」(女破壊者)あるいは「イーオケアイラ」(矢を射かける者)という添名を持つ弓と箙で武装した「アポロウーサ」(女破壊者)あるいは「イーオケアイラ」(矢を射かける者)という添名を持つ<ref name="F">フェリックス・ギラン『ギリシア神話』青土社 p.97。</ref>。* エペソスにおけるアルテミス崇拝は、[[マルセイユ]]を経て[[ローマ]]に伝わり、女神は[[ローマ神話]]のエペソスにおけるアルテミス崇拝は、マルセイユを経てローマに伝わり、女神はローマ神話の[[ディアーナ]]と同一視された。* [[薬草]][[アルテミシア]]([[ヨモギ属]])の名はアルテミスに由来し、女性の月経や分娩を整えるなど、多くの効能からよく用いられた。薬草アルテミシア(ヨモギ属)の名はアルテミスに由来し、女性の月経や分娩を整えるなど、多くの効能からよく用いられた。* 聖獣は牝熊、鹿、[[猟犬]]で、聖樹は[[イトスギ|聖獣は牝'''熊'''、'''鹿'''、猟犬で、聖樹は'''糸杉]]'''である<ref name="F"></ref><ref>豊田和二『[[図解雑学シリーズ|図解雑学]] ギリシア神話』[[ナツメ社]]。豊田和二『図解雑学 ギリシア神話』ナツメ社。</ref>。* [[ヤママユガ科]]の蛾の一種である[[オオミズアオ]]の学名は {{snamei|Actias artemis}}(アクティアス・アルテミス)。
== 参考文献 ==
* [[ヘーシオドス]]『[[神統記]]』[[廣川洋一]]訳、[[岩波書店]]、1984年。* ヘーシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波書店、1984年。* [[アポロドーロスアポロドーロ]]『[[ビブリオテーケー|ギリシア神話]]』[[高津春繁]]訳、岩波書店、1953年。
* [[ホメーロス]]『[[イーリアス|イリアス]] 上・下』[[松平千秋]]訳、岩波書店、1992年。
* [[オウィディウス]]『[[変身物語]] 上・下』[[中村善也]]訳、[[岩波文庫]](1981・1984年)