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1,549 バイト追加 、 2022年9月12日 (月) 19:28
=== 多様化する神像について ===
図2は「前[[饕餮]]紋」の左右の首の付け根、あるいは肩のあたりから2匹の蛇が伸びているように見える図である。両肩から蛇が生えている神霊といえば、メソポタミア神話のニンギジッタ、イラン神話のザッハークがいる。ザッハークの蛇は食料として人間の生贄を求める神であり、「前[[饕餮]]紋」に生贄を捧げたこととの関連性が興味深い。
 
 
図3は、頭が「亀頭」状になった2匹の蛇である。これは図2の蛇が独立して描かれたようにも思える。台湾の神話には男根が蛇のように長くなった巨人が登場する。これも、特に機を織っている女性を犯して殺す神として現される。生贄を求める神であると共に、織女に狼藉を働いて殺す日本神話の須佐之男との関連性が示唆される神である。台湾の神話と2匹の「亀頭蛇」を伴う城塞の「巨人饕餮」ともいうべき神が同一の起源を持つのであれば、日本神話の須佐之男も同様の神として、生贄を求める神である点や、城塞そのものの神格化した神としての性質も有するのではないか、と考察すると興味深い。
 
 
すなわち、石峁遺跡の「前[[饕餮]]紋」はメソポタミア神話のニンギジッタ、イラン神話のザッハーク、日本神話の須佐之男と起源が同一である可能性がある神として興味深いのである。
== 参考文献 ==

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