図3は、頭が「亀頭」状になった2匹の蛇である。これは図2の蛇が独立して描かれたようにも思える。台湾の神話には男根が蛇のように長くなった巨人が登場する。これも、特に機を織っている女性を犯して殺す神として現される。生贄を求める神であると共に、織女に狼藉を働いて殺す日本神話の須佐之男との関連性が示唆される神である。台湾の神話と2匹の「亀頭蛇」を伴う城塞の「巨人饕餮」ともいうべき神が同一の起源を持つのであれば、日本神話の須佐之男も同様の神として、生贄を求める神である点や、城塞そのものの神格化した神としての性質も有するのではないか、と考察すると興味深い。図3は、頭が「亀頭」状になった2匹の蛇である。これは図2の蛇が独立して描かれたようにも思える。台湾の神話には男根が蛇のように長くなった巨人が登場する。これも、特に機を織っている女性を犯して殺す神として現される。生贄を求める神であると共に、織女に狼藉を働いて殺す日本神話の須佐之男との関連性が示唆される神である。台湾の神話と2匹の「亀頭蛇」を伴う城塞の「巨人饕餮」ともいうべき神が同一の起源を持つのであれば、日本神話の須佐之男も同様の神として、生贄を求める神である点や、城塞そのものの神格化した神としての性質も有するのではないか、と考察すると興味深い<ref group="亀頭蛇">「亀頭蛇」と須佐之男の関連としては、個人的には田縣神社の御歳神(須佐之男の息子神)を強く連想するわけですが。</ref>。