洛嬪(らくひん)は、古代中国の伝説に出てくる伏羲の娘であり、水と川を司る洛水の女神。黄河の神・河伯の妻。黄河にそそぐ川の一つ・洛水(らくすい)と伊川(いせん)が合流するあたりに住んでいる。後に后羿(こうげい)が洛嬪を奪って結婚したという伝説もある。
「洛神(らくしん)」、「宓妃(ふっぴ)」とも呼ばれる。
洛嬪は「川の女神」とされるのみである。水、すなわち治水に関わるのであれば、どちらかといえば女媧型女神といえようか。
洛嬪が「川の女神」とされるところに柳花夫人や、海の女神(要は水神)とされる豊玉毘売と共通の性質を感じる。