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=== 私的解説 ======= 饕餮と饕餮文について =====
宋代からの慣例によれば、周代の鼎の人獣面像の装飾を「饕餮文」と呼んだとのことであるので、その前の時代の殷の鼎に施された同様の文様も「饕餮文」と呼んだのであろう。仮にこれを「狭義の饕餮文」と呼ぶことにする。伝統的には、殷周代に作られた青銅器の鼎の修飾をまず「饕餮文」と呼ぶことに異議はないと思われる。青銅器は王が主催し、主に王の祖先神を祀る祭祀に用いられたであろうし、その大きさや豪華さが王権の象徴ともされたであろう。

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